トムスが仕上げた829万円のGRヤリス　300psのエンジンにエアロ・パーツを装着

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トヨタ車をベースにしたレーシングカーの開発や製作、レース活動のほか、トヨタ車ベースのコンプリート・カーやパーツの製作販売なども手掛ける「トムス」が、「東京オートサロン2023」に「トヨタGRヤリス」のコンプリート・カーを出品。その販売を開始した。ショー用にヘアライン仕上げのステンレス風ラッピングに仕上げられていた展示車が市販されるのだ。

目を惹く大きなリア・ウイング

ベースとなるグレードはRZもしくはRZハイパフォーマンス。エクステリアはフロント・バンパ―のカナードやフロントとサイドのディフューザー、ルーフ・ウイングを装着。また、リアのアンダー・ディフューザーとバンパー・ダクトはWRCドライバーの勝田貴元選手がプロデュースしたトムスのエアロキットである「タイプTK」のパーツを使用している。

28ps/42Nmの出力拡大

エンジンはベース・モデルの272ps/370Nmを300ps/412Nmにアップ。専用ECUセッティングやハイフロー・タービンを採用し、インタークーラーやラジエーターもグレードアップ。さらに排気系にはセンター出しテール・パイプを持つオリジナル・エグゾースト・システムのトムス・バレルを装備し、クラッチとサスペンションも強化した。

価格は標準仕様の829万円から。さらにブレンボ製キャリパー・セット（109.23万円）や鍛造ホイール（35.2万円）、高効率エアクリーナーやボディ補強パーツなどのオプションも用意。トヨタのセミワークスであるトムスの、本気が詰まった1台となっている。

文＝関耕一郎

（ENGINE WEBオリジナル）

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