エンジン編集部の長期リポート44号車/メルセデス・ベンツ300TE(1992)
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雑誌『エンジン』編集部の長期リポートの44号車、メルセデス・ベンツ300TE(1992年型)の過去14年間分のリポート記事を遡って、第1回目からWEBで再掲載してきた連載も今回が最終回。走行距離は、32万4180kmでした。2008年9月にスタート!14年5カ月続いた44号車の長期リポートの最終回です。編集部にやってきてから約29万km。雨にも負けず、風にも負けず、黙々と走り続けた立派な実用車でした。
走行距離3万4000kmの1992年型メルセデス・ベンツ300TEが、第44号車として本誌長期リポート艦隊に加わったのは2008年9月だった。長期リポート第1回のタイトルは「ちょっと前のメルセデス・ベンツは、やっぱり永久自動車か?」(2008年11月号)というもの。「メルセデスの哲学を持った最後のメルセデス」と言われている124型のメルセデス・ベンツを購入し、「足回りやエンジン・マウントなどの消耗品をちゃんと交換していけば、つねに新車同様のビシッとした状態で使えるのか?」を検証することが目的だった。あれから14年5カ月、距離にして約29万kmを44号車とともに過ごした。この期間と走行距離は本誌長期リポートのなかで最長であることはもちろん、他誌の長期テストでも前例のないことだと思う。前人未踏の記録を達成できたことは、1992年型メルセデス・ベンツ300TEが基本的にとても丈夫なクルマであることの証明である。
日々の通勤はもちろん、長野、鈴鹿、富山、福島、仙台、白川郷、名古屋、京都、大阪、広島、伊勢と日本各地を駆け巡った。10万kmを突破したのは、2010年10月、レッドブル・ジャパンの誘いを受けてF1日本GPに向かっているときだった。20万kmを突破したのは2014年10月。なんとこれもF1日本GPへ向かう途中でのこと。2017年9月には「25年25万km突破記念走行会」を箱根で開催、ちょっと古いメルセデス・ベンツ・オーナーの方々と走行25万km突破をお祝いした。30万km突破は2019年5月。千葉県の八柱霊園へ母の墓参りへ向かっていたときだった。同年9月には30万km突破を記念して走行会を開催、なんと48台ものちょっと古いメルセデス・ベンツが集まった。 本当によく走ったものだ。
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