2023.03.31

LIFESTYLE

春のドライブにピッタリのレストラン! 新潟出身のシェフがつくる山梨キュイジーヌ「NOST」 移住の決め手は野菜の美味しさにあった! ナチュラルワインと共に味わう「ほうとう」の麺を使ったパスタは絶品

豆腐ディップのサラダ

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富士山や南アルプスの山々に囲まれ、良質な水が豊かな食材を育む山梨県。そんな地元産の野菜の美味しさに惹かれて移住、レストランを開業した、新潟出身のシェフの店を紹介しよう。

味の濃い野菜

地方に移住したり多拠点生活を始めたりする人が増えつつある昨今、料理の世界では地方の食材や文化に焦点を当てた「ローカル・ガストロノミー」が盛り上がっている。首都圏からのドライブ・スポットとして人気の山梨県にも、地元産の食材や文化を掘り下げて思い思いの料理を追求するシェフの店が誕生している。



甲府駅からほど近い「NOST」は、新潟でイタリア料理の修業を積んだ早川秀明氏が2021年に開業した小さなレストラン。早川氏は山梨に移住する前、師匠から「個性を出せ」と助言を受けたのがきっかけで生産者に会いに行ったり他の土地の料理を見たりしたいと思うようになり、東日本を旅する生活を2年ほど送っていたという。その過程で山梨県を訪れる頻度が偶然高くなり、「野菜が美味しくて朝見る景色がきれい」な甲府に惹かれて移住したのだとか。



「今は色々な野菜を自分で栽培していますが、山梨は土がいいので小ぶりながらも味の濃い野菜が育ちます」。そう語る早川氏が使う食材は、川魚も肉もほぼ地元産。得意とするシャルキュトリーの中には、甲斐国と呼ばれていた昔からの特産品である馬肉のソーセージもある。郷土料理「ほうとう」の麺を使ったパスタは、イタリア料理と山梨料理の素朴さがリンクした“山梨キュイジーヌ” らしい一皿。国内外のナチュラルワインと共に味わうと、地元の風土を反映した独特の世界観が楽しめる。



文=小松めぐみ(フード・ライター) 写真=田村浩章

(ENGINE2023年4月号)

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