2023.03.31

CARS

「路面の不整で横跳びしそうになるところはレースカーみたいだ!」 スポーツカーとしての出来のよさに脱帽 これがマセラティMC20に試乗したモータージャーナリストの生の声だ!!

マセラティMC20

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2023年の注目の輸入車38台を一同に集めたエンジン大試乗会に参加したモータージャーナリスト40人が注目するクルマ! 見ても乗っても、往年のマセラティ・スポーツカーを彷彿させる! マセラティMC20に乗って小川フミオさん、菰田潔さんの2人が思わず叫んだ!

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これはドライバーズ・スポーツカーだ!


こんなにすごかったのか。今回、試乗させてもらって、MC20のスポーツカーとしての出来のよさに脱帽。かつてアルファ・ロメオ4Cをドライブしたとき、ブルータルといってはなんだけれど、快適性より走りの楽しさに振りきったキャラクターにおおいに感心したのを思い出した。MC20チェロというフルオープン・モデルにシチリアで乗ったときは、洗練されたグランツーリスモの印象があったが、このクーペは、ひたすらドライバーズ・スポーツカーだ。サーキットもよく合うでしょう。路面とダイレクトなコンタクトをとるような、操舵感覚、加速感、それにエンジン音など。おみごと。スタイリングは、葉巻型のスポーツカーにフェンダーをつけた、50年代のA6GCSのような、往年のマセラティ・スポーツカーの要素を採り入れたもの。そう、ヘッド・オブ・デザインのクラウス・ブッセ氏がかつて説明してくれた。クルマ好きのツボをよく心得ていらっしゃる。クワトロポルテやギブリは重厚さが強調されていたのに対して、スポーツカー・メーカーの出自を明確にした、軽快なMC20は快作だ。(小川フミオ)



ガンガン行っちゃう!!


出発前、助手席のENGINEプレミアム・クラブ会員さんから「ガンガン行っちゃってください!」と言われると、せっかく抑えようと我慢している筆者の気持ちを読まれてしまったかと思った。確かにレースカーを彷彿とさせるこのデザインを見て、ゆっくり走ろうという気になるはずはない。跳ね上げ式のドアの開閉はスムースでやりやすい。ドライビング・ポジションを取ると完全なバケットシートが身体を完全に固定できる。そのままハンドルを前に押してもシートはガッチリ固定されたように動かないのはレースカー並みだ。コイツますます誘ってくるぞ。ハンドルはダイレクトでクイック。山道でも小さい舵角でノーズはぐいぐいとインに向いていく。スプリングとダンパーは固められ、ショート・ストロークなので路面の不整によってちょっと横跳びしそうになるのもレースカー。舗装の綺麗なサーキットで走らせてみたいと思ったのは隣のEPC会員さんも同じだろう。ブレーキ・ペダルも踏力は重めで踏むだけ制動力が高まる感じは、レースカーに似ている。なんとこれはフライ・バイ・ワイヤーだそうで、単なるプリミティブなレースカーではなかった。(菰田潔)



写真=茂呂幸正/小林俊樹/神村聖/小林俊樹

(ENGINE2023年4月号)

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