「こんなクルマで思いきり遊びたい！」クルマ好きのお父さんたちにオススメの「遊びクルマ」12台を、自動車評論家の国沢光宏がリストアップ！

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モータージャーナリストの国沢光宏が大人が本気で楽しめるクルマ遊びを紹介

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サーキット専用車「ダイハツ・ハイゼット・トラック・ジャンボエクステンド＆コペン・クラブスポーツ」
「サーキット走行を筆頭にモータースポーツの場には、仲間がサポート・カーで来てくれるとより楽しい」というのが、今年の東京オートサロンに出展されたこの2台のコンセプトだ。まず、コペン・クラブスポーツはサーキット走行も視野に入れたライトチューン仕様。ハイゼット・トラックは「世界最小のモーターホーム」をコンセプトに、タイヤや工具などの運搬はもちろん、駐車中は荷台部分が後方に1m以上拡大できるので、休憩などにも使える。モータースポーツの現場は同伴者や走行時間以外の居場所に困ることも多いのに加え、自分が使えるスペースは広くないということもよくある。そんなときにこんなサポート・カーと気の合う仲間が居たら、モータースポーツがより楽しいものになるに違いない。

EVで復活して欲しい「バモスホンダ」
1970年代前半までの古き良き時代は、バギーのようなクルマも自動車メーカーから市販されていた。その1台が当時の軽トラックをベースにしたバモスホンダである。バモスホンダは「2人乗りに加え4人乗りやホロ仕様もあるけど、ドアの代わりにガードバー」という、非常に乱暴なクルマだ。しかし、インテリアの防水対策は万全、フロアも水洗い可能なのに加え、第一に楽しげな雰囲気を備えており、遊びに使うクルマとしての素質はバッチリ。公道を走れなくてもいいから、EVでのこんなクルマの復活を期待したい。

ジープのミニカー？「ブレイズ・ネクストクルーザー」
家の近所や別荘などでの足として使うなら、原付ミニカーは車検や車庫証明が不要な点など、いろいろな意味で面白い存在だ。乗車定員1人となるブレイズのネクストクルーザーはジープをミニカーサイズにしたエクステリアだけでなく、登坂は最大傾斜角度15度（27％勾配）まで可能と、なかなか本格的な性能を持つ。パワートレインはEV仕様/税込み64万6800円、50ccエンジン仕様/税込み49万2800円の2つを設定。また、ボディサイズが非常に小さいことを生かしハイエースの標準ボディなどに積める点も大きな魅力だ。

世界限定2500台！「ポルシェ911ダカール」
ポルシェはラリーでもかつてのパリ・ダカール・ラリーで1983年の953、1986年の959での優勝という輝かしい実績がある。その現代版に近いのが、現行911のクロスオーバーとして世界限定2500台で発売された911ダカールである。4WDとなる911ダカールは911カレラのスポーツサスペンション仕様に対し車高が標準状態で50mm高いのに加え、リフト・システムによりさらに30mm高めることが可能で、タイヤはオールテレーンを履くなど、スポーツカーとオフロード・カーの性能を両立。日本での価格は標準状態で3099万円だ。

荷台はなんと浴槽に！「ダイハツ・アトレーデッキバン」
軽1BOXバンのハイゼットカーゴとその実質乗用車版となるアトレーに設定されるデッキバンは、ピックアップ・トラックのような荷台を持つ仕様である。2022年の東京オートサロンに出展されたアトレー・デッキバン・キャンパーVer.は車高アップ+オフロード・タイヤという悪路対応、パネル化されたリア・ドアのガラス部分の収納ボックス化、ルーフテントの装着に加え、荷台部分はなんと浴槽としての使用も想定！　お湯の入手など現実はいろいろあるにせよ、キャンパーと露天風呂が同時に手に入るというなんとも贅沢な存在だ。

普通免許でOK「ハーレー・ダビッドソン・トライク」
前一輪+後二輪もしくは前二輪+後一輪となる三輪バイクのトライクは、取り回しを含めそれなりの練習は必要だが、バイクの免許は不要でバイクの雰囲気も楽しめるというちょっと気になる存在だ。ここで紹介するハーレーのロードグライド3は1.9リッター Vツインというクルマでも見ないエンジンを搭載するツアラーである。ツアラーだけにオーディオも装備されており、Vツイン・サウンドとオーディオを同時に楽しむという世界観を転倒の心配なく味わえるのは何にも代えがたい魅力だ。価格は457万3800円から。

文＝国沢光宏／永田憲一（車両解説）

（ENGINE2023年5月号）

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