2023.05.03

LIFESTYLE

夜でもコースが1万6500円から! 正当派の日本料理をこの価格で! 若手料理人の腕が光る東京・東麻布の「せん心」

千葉県産の旬の地蛤を店主が目の前で仕立てる「蛤のしゃぶしゃぶ」

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記念日だけでなく、日常のちょっとした機会に訪れたくなるような日本料理店が誕生した。名店出身の若手による、正統派の美味をご紹介しよう。

遊び心を織り交ぜた料理

東京・東麻布は、静かな住宅街に新旧さまざまな飲食店が点在するエリア。昨夏オープンした「せん心」は、手頃な昼御膳も端正な会席料理も楽しめる、使い勝手のいい日本料理店だ。



心の一部の日本料理店の価格は昨今、料亭並みに高くなったが、「せん心」は夜でもコースが1万6500円からと比較的お手頃。「うちはこれが適正価格なんです」と話す店主の對馬達也氏は、「銀座うち山」などの名店で修業し、正統派の日本料理を得意とする料理人だ。ポリシーは「食材の良いところを引き出し、遊び心を織り交ぜ、一番美味しい状態で提供する」こと。例えば春のコースの焼物として供されるのは、炙りたての松阪牛に新じゃがと芽キャベツ、新玉ねぎを合わせた「肉じゃが」。親しみのある食材を丁寧な調理で洗練させ遊び心を加えた一品だ。最後にはカウンターの目の前で“しゃぶしゃぶ”にした千葉産地蛤に、三陸産わかめ、鹿児島産筍、ふき、木の芽を合わせた鍋物が登場し、春の山海の幸を満喫できる。




夜のコースの約12品は、濃い味の料理の後には酸味のある料理など、流れにも配慮された構成。對馬氏の故郷・仙台の銘酒「勝山 献」や旭酒造の「洗心」など、厳選された日本酒と共に、気のおけない相手とくつろげる一軒だ。




文=小松めぐみ(フード・ライター) 写真=田村浩章


(ENGINE2023年5月号)

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