エグザンティアのデザイン・スケッチ。ベルトーネとシトロエンの共作と言われているが……。シトロエンのエンブレム、ダブル・シェブロンはまだ描かれていない。
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                    ヤフー・オークションで7万円で落札したシトロエン・エグザンティアを10カ月と200万円かけて修復したエンジン編集部員ウエダの自腹散財リポート。2021年5月から2022年3月にかけての修理内容の報告はまだまだ途中だが、2023年春、エグザンティアが生誕30周年を迎えたことを祝して開催された2つの国の2つのイベントに、急きょ参加した模様を番外篇としてお届けしていく。向かった先はフランスとポーランド。エグザンティアのふるさとのフランスはともかく、なぜポーランドだったのか。その理由と出発までの経緯をまずはご報告。ポーランドとシトロエンにどんな関係が!?1993年デビューのシトロエン・エグザンティアは、2023年で生誕30周年だ。これに気がついたのは2022年12月。1992年12月のエグザンティアのお披露目の模様が、SNS上で公開されていたからだった。会場で展示されていたのは、偶然にもリポート車両と同じモーリシャス・ブルーのV-SX。当時のプロモーション・ビデオでも、荒野を疾走するこの青いエグザンティアはひときわ輝いていた。リポート車両とはエンブレムの位置などちょっとだけ見た目が違うけど、ほとんどそっくり。もう30年が経ったのか、と思うと感慨深いものがあった。

ただしこれはメディア向けの内々の催しだったようで、一般向けの発表の場は1993年の春に行われたジュネーブ・ショウということになっている。ちなみに2023年はいろいろなフランス車の記念すべき年にあたる。
たとえば同じジュネーブで公開されたルノー・トゥインゴも今年で30周年だし、プジョー205は40周年である。ひょっとしたらこれを機に、エグザンティアのいろんな情報が出回るかもしれないな……。原稿に煮詰まった深夜、なんとなくそんなことを思いつき、“xantia”、“30th”という文字をキーワードに検索エンジンやSNSを巡回したのが、この旅のきっかけだった。そうしてヒットしたのが“francuskie.pl”というフランス車のポータルサイトのイベント告知だった。ここで2023年の1月上旬「3月1日にシトロエン・エグザンティアの30周年イベントを、ポーランドのワルシャワで行う」という記事が公開されたのだ。この時はまだ “ポーランドのシトロエン関係者が集まる”という程度の情報しか明らかになっていなかった。francuskie.pl は“pl”という国別ドメインから分かるとおり、東欧ポーランドのウェブサイトだ。フランスの自動車メーカーであるプジョー、ルノー、アルピーヌ、シトロエン、DSと、その関連グループ企業となるフィアット、ジープ、日産、オペルなどに特化している。それらのニュー・モデルの紹介だけでなく、過去のクルマやその歴史や中古車事情などなど、様々な切り口で日々配信をしていた。
ポーランド語は分からないけれど、ウェブサイト上の記事はいまや様々な方法で翻訳できる。記事の熱量は高く、ポーランドならではの事情を含めつつ、コアでマニアックなフランス車のあれこれが書いてあることはすぐに分かった。
                                            
                    
                        
                    
                                                                
                    
                 
             
            
            
            
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