2023.05.01

CARS

トヨタが中国向けの新型EVを2モデル発表 目標達成に向け、歩みを早める

トヨタが4月27日に閉幕した上海モーターショー2023で2台の電気自動車=バッテリーEV(BEV)「bZスポーツ・クロスオーバー・コンセプト」と「bZフレックススペース・コンセプト」を世界初公開した。

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一汽トヨタ向けのSUVクーペ

bZスポーツ・クロスオーバー・コンセプトはトヨタとBYDトヨタEVテクノロジー・カンパニー(BTET)、一汽トヨタ、豊田汽車研究開発センター(TMEC)で共同開発したSUVクーペ・タイプのBEV。生産と販売は一汽トヨタが行う。

「リブート」をコンセプトに乗って気分転換できることを意図したという。Z世代をターゲットに据え、アクティブでアイコニックなスタイリングとパーソナルな空間として使える機能を有しているという。運転支援や自動駐車などさまざまな機能は購入後も進化させることができ、常に最新の状態を体感できることを目指した。



広州トヨタで販売する電動SUV

一方のbZフレックススペース・コンセプトはトヨタと広州汽車集団(GAC)、広汽トヨタ、TMECの共同開発車で、実用性重視のファミリー向けSUVのBEVだ。生産・販売は広汽トヨタが担当する。

家族が安心・快適・自由に使えるコージー・ホーム(快適な家)をコンセプトに、広大な室内空間と扱いやすさ、高い安全性、安心できる航続距離を実現するとともにAIによる知能化機能も搭載。生活を楽しむツールとしての用途を追求している。

この2車種を含め、トヨタは2026年までに年産150万台を目標に掲げ、10車種のBEVを投入予定だ。欧州の電動化目標が後退するなか、EV戦略の出遅れを指摘されていたトヨタがいよいよ本気の攻勢をかけようとしている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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