2023.06.10

LIFESTYLE

壁に開いた4mの巨大な丸穴! たった24坪の土地でなぜこんな大空間がつくれたのか? 街で愛され、たくさんの人が集まるピンクの家の秘密とは

アーチの下部には備え付けの木製ベンチが

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周囲から愛される家

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そんな羽場さん一家の小さなピンクの家は、街の人々から随分と愛されている。保護者会でこの家が羽場邸と分かると、すぐに「いつ呼んでくれますか」という話になるのだとか。いやいや大人だけでなく、来瑠子ちゃんのお友達の間でも人気だ。個性的なデザインの家なので、かくれんぼでも相当に盛り上がるという。クラスメートが兄弟まで連れてくるので、20人近くが集まったことも。この時、玄関脇の地面に多くの靴が並んだ景色は壮観だったという。羽場さん一家の親戚の集まりも、何故かこの家で行われるなど人が集まる場所になっている。

限られた敷地に、駐車スペースも確保した羽場さん。現在の愛車は、デザインと運転の楽しさで選んだアルファ・ロメオ・ジュリエッタ(2013年製)だ。新車で購入して以来10年乗り続けている。その前はアルファ・ロメオ147に10年近く乗った。もっとも運転する機会となると、週4回ある来瑠子ちゃんの習い事の送迎が断然多い。自邸の設計では奥さんと随分相談した羽場さんだが、ジュリエッタのホイールの買い替えや、緑の蛇のデカールを貼る位置など、最近は来瑠子ちゃんに相談することが増えたと話す。



実はこの家にまつわる数々のエピソードを披露してくれたのも、しっかり者の来瑠子ちゃんである。

「ママの料理はどれも抜群に美味しいけれど、パパの作るパスタも最高」

と、教えてくれた。多くの人が嬉しそうな顔をしてやってくる、この家を設計した父親は、彼女にとって自慢の存在に違いない。

文=ジョー スズキ(デザイン・プロデューサー)  写真=田村浩章



■建築家:羽場太郎 1969年 東京生まれ 芝浦工業大学大学院修了後、清水建設勤務を経て自身の事務所を設立。ゼネコン時代の施工管理の経験を生かし、自邸では現場監督も務めた。夫婦ともワイン好きで、お嬢さんの名前は好きなイタリア・ワインの銘柄「ラ・ルコ」と、「アーチ」を意味するイタリア語から。

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(ENGINE2023年7月号)

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