2023.06.05

CARS

1542万円~ メルセデス・ベンツの電動フラッグシップSUV、EQS・SUVが販売開始 

メルセデス・ベンツが電気自動車=バッテリーEV(BEV)専用ブランド「EQ」のフラッグシップSUVとなる「EQS SUV」を発売した。

BEV専用プラットフォームを採用

2022年9月に日本での販売が開始されたメルセデス・ベンツEQSのSUV版で、Lセグメント・サイズを持つメルセデス・ベンツ最大の電動SUVだ。EQSやEQEと同じBEV専用プラットフォームを用いている。



EQシリーズ共通のデザイン

エクステリアはEQモデルに共通するシームレスなデザインが特徴。フロントはヘッドライトとこれまではフロント・グリルがあった場所に備わるセンサー類を内蔵したブラックのパネルに連続性を持たせている。ボンネットはフェンダー部までが一体となるオーバーラップ型を採用している。

リアまわりは曲線的な螺旋構造で立体的に光るテールライトが個性的。また、ヘッドライトと同じように左右のテールライトを繋いだライト・バンドがEQモデルであることを強調する。ボディ・サイズは全長5130mm、全幅2035mmという巨体だが、4輪操舵の採用で取り回し改善が図られている。

緩やかに傾斜したAピラーから後方に寄ったCピラーまでなめらかに続くシルエットや、フラットなホイール・デザイン、格納式のドア・ハンドル、取り付け位置を熟慮したドア・ミラー、下部の見えない部分の形状を最適化したランニングボードなどにより、空気効力係数(Cd値)は0.26という優れた空力性能を実現している。



大型3画面のMBUXハイパースクリーン採用

インテリアはEQSにも装着されている、運転席前、中億、助手席前に3つのディスプレイを備えたダッシュボードを1枚のガラスで覆ったMBUXハイパースクリーンを上級モデルに標準装備(下位グレードはオプション)。センターコンソールはEQSセダンよりも高くなり、収納スペースが拡大している。

シート・レイアウトは3列7人乗車を採用。2列目シートは130mmの前後スライドとリクライニングが電動式で、背もたれは40:20:40分割可倒式となる。また、シートヒーターを備える3列目は前に倒せば荷室フロアに格納され、フラットな荷室を作り出すことができる。積載スペースは、3列目使用時で195リッター、2列5名乗車時で最大800リッター、2列目シートを倒すと2100リッターに達する。



前後2モーターの4WD

導入されるモデルは、360ps/800Nmの「EQS450 4マチックSUV」と、544ps/858Nmの「EQS580 4マチックSUVスポーツ」の2モデル。どちらも前後に1基ずつ2つのモーターを搭載した4WDとなる。WLTCモード航続距離は450が593km、580が589km。普通充電は6.0kWまで、急速充電は150kWまでにそれぞれ対応しており、10〜80%チャージの最短時間は49分。日本仕様は、V2H/V2Lといった外部給電が可能だ。

日本仕様は右ハンドル。価格はEQS450 4マチックSUV が1542万円、EQS580 4マチックSUVスポーツが1999万円となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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