2023.06.10

CARS

3.5kmのサーキットを備えたクルマを愉しむための専用施設、ザ・マガリカワ・クラブとは?

2023年7月に開業する、「THE MAGARIGAWA CLUB」(ザ・マガリカワ・クラブ)はコーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドが手掛けたアジア初の会員制ドライビングクラブだ。

千葉・南房総に建設

千葉・南房総に建設されたザ・マガリカワ・クラブの名称とシンボルマークは、川の流れを表した漢字の部首である「まがりがわ」に由来。所在地の地形や自然と一体になったクラブでありたいという想いが込められているという。



F1開催コースと同じ設計者

メインとなる施設は全長3.5kmのプライベート・サーキット。設計は2005年に改修された富士スピードウェイをはじめ、F1が開催されるサーキットの設計を数多く手掛けたティルケ・エンジニアーズ&アーキテクツが担当。同社が日本で白紙からサーキット設計を行うのは今回が初めてだ。

起伏に富んだ山あいの地形を生かして上り20%、下り16%の勾配を含めた高低差250mのコースは800mのストレートを含む2本の長いストレートと22のコーナーを設置。公道ではフル・スロットルがためらわれるようなスーパースポーツカーでもその性能を思う存分に堪能できる設定となっている。



冷暖房を完備したピットレーン

ピットレーンはユーザーの使い勝手に配慮し、屋内型を選択。最大36台が収容可能で冷暖房を完備する。ここではクルマの乗降のほかに専属サービスマンによる走行前後の車両点検もここで受けることができる。

また、コース脇に愛車を預けておくことができる約300台を収納可能なガレージを併設。ここを利用すれば、敷地外へ出ずにサーキットへアクセスできるので、ナンバーの付かないレーシングカーを所有し、走行を楽しむことも可能だ。給油ステーションも設置されている。



温泉やジムなどサーキット以外の施設も充実

クラブハウスは日本の伝統建築とモダンさを融合したデザイン。コースの眺望が楽しめるレストランをはじめ、バーラウンジやドライブシミュレーターも設置する娯楽ルームのほか、ジムや25mプール、天然温泉とスパを備える。子供が遊べるファミリーラウンジのほか、ドッグランやトレッキングコースを用意することで家族連れのレジャーにも対応する。

個別に販売される広いリビングやテラスがある9棟のオーナーズパドックは宿泊も可能。それぞれ2〜4台の駐車場を備え、グループでの滞在にも利用できる。



都内から約1時間

館山道の終点である富浦インターから約10分という立地は、都内から1時間程度で到着できることを最優先に決定。緊急用1機分を含む3機分のヘリポートも確保されているので、陸路だけでなく空路での移動も可能だ。

会員形態は、年間日数の90%が利用できる正会員と75%となるアソシエイト会員の2種類。2023年6月までに申し込んだ場合の入会金は、正会員が3600万円でアソシエイト会員が400万円。年会費は正会員が22万円、アソシエイト会員が年次諸経費105万円(更新費180万円)で、コース利用費は半日1.1万円(ゲストドライバー費用は5.5万円)となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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