2023.06.28

CARS

「この"ちょうど良さ"が良いんです!」と話す23歳の留学生 マツダ・ロードスターを選んだ理由を聞きました! 【連載『若者だってクルマ好き!』#2】

エンジン編集部唯一の20代ムラヤマが担当する連載『若者だってクルマ好き!』。第2回の劉 慧光(リュウ ケイコウ)さん(23歳)は、日本で暮らし始めて7年目になる留学生。2台のバイクと2台の輸入車を乗り継いできた劉さんは、2年前に日本のコンパクト・スポーツにたどり着いた。

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自分の乗り物を持つのが念願だった!

マツダ・ロードスターに乗って颯爽とやって来た23歳の劉 慧光さんは、そのカーライフを日本でスタートさせた留学生だ。今は横浜市のビジネススクールで経営学を学んでいる。中国の遼寧省丹東市で生まれ、広東省広州市で育った劉さんは、物心がついたときからクルマに興味があったという。

「当時の中国では、まだクルマは一般的ではなく、憧れの対象でした。あまり身近なものではなかったからこそ、ずっと興味があったんです」

幼稚園の頃から、親に頼んで買ってもらった自動車雑誌を日々眺めていたという。ドイツの高級車がステータスの象徴だったから、小さな頃に気になっていたクルマは、メルセデス・ベンツのSクラスやアウディA8などのサルーンだ。


写真=劉さん提供

高校時代に第二外国語として日本語を勉強していたのをきっかけに、日本の大学へ進学することを決めた劉さんは、2016年から東京で生活を始めた。18歳になると、日本のクルマとバイクの免許を続けて取得。そしてまず手に入れたのは、ヤマハのバイク、YZF-R25だった。

「まだクルマを所有するほどの余裕が無かったけれど、自分の乗り物はずっと欲しかった。だから、車検制度の無い排気量で、フル・カウルタイプのバイクを探して選びました」

憧れだったドイツ車

2018年の春から大学生活が始まった。新生活にも慣れて、クルマを買おう! と探し始めたのは、それから半年くらい経った頃だった。

「ドイツ車にはずっと憧れがあり、なかでもBMWは走りの良いクルマ、という印象を持っていました。それに、バイクからの乗り換えだったので、移動そのものが楽しめるようにと、非日常感を味わえるクルマが良いなと思っていたら、330Ciカブリオレを見つけたんです!」


写真=劉さん提供

劉さんは初めてのクルマに、4代目にあたる3シリーズ(E46型)のカブリオレ、330Ciを選んだ。通学に、休日のドライブに、大きなトラブルもなく2年ほど乗った。燃費が少々悪かったこと以外に不満はなかったけれど、アメリカへの交換留学プログラムに参加することになり、友人に泣く泣く譲ったのだという。

ところが、それはちょうどコロナ禍の真っ只中。留学のプログラムは、直前になって中止が決まってしまった。そこで、また別の友人が手放そうとしていたメルセデス・ベンツE240ステーションワゴン(S210型)を譲り受けた。

「どこを見ても造り込みがしっかりしていて、走っているととても静か。後部座席も快適で、荷物もたくさん載る。BMWのように積極的に運転を楽しもう、という気持ちになるようなクルマではなかったけれど、思い通りに走るし、実用車としての出来の良さには、さすがはメルセデスだな、と思いました」


写真=劉さん提供

その後は、ハーレー・ダビッドソンのFXSTを知人の紹介で格安で譲り受け、E240と合わせて6輪生活も楽しんだ。こうしてバイク2台とクルマ2台を乗り継いだ劉さんが、今の愛車、マツダ・ロードスター(ND型)を手に入れたのは2年前の3月のこと。ベンツとハーレーの2台持ちから1台のクルマにまとめることに決めたのがきっかけだ。

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