2023.06.29

CARS

トヨタ製V6を搭載するロータス最後の内燃機関スポーツ・モデル、エミーラのGT4モデルが生産開始

ロータス最後の内燃機関モデル、エミーラのカスタマー向けレーシング・カー、「エミーラGT4」の顧客向け車両の生産を開始した。2022年のVIP向けイベントで発表された仕様から、大幅なアップグレードを果たしている。

市販車をベースにワイド・トレッド化

全長は4410mm、全高は1290mm。ボディ・サイズは市販モデルに近いが、前後トレッドは1636mmで、ベース車のリアよりもさらに10mm拡幅。車両重量は1360kgで、V6ファースト・エディションの空車重量より45kg軽量だ。



461ps、500Nmを誇る

パワートレインはトヨタ製の2GR-FE型3456ccV6をドライサンプ化し、ハロップ製TVS1900スーパーチャージャーを装着。461psの最高出力は市販車や当初の発表より10%以上の向上。最大トルクは500Nmで市販車のAT仕様より70Nmのアップしている。レブリミットは7000rpmに設定されている。

トランスミッションはパドルシフト付き6段シーケンシャルで、ギアボックスと制御システムを発表時の仕様から一新。メーカーはXトラックからヒューランドに変更された。

そのほか、冷却系をはじめ、ダンパーやスプリング、ブレーキに至るまで当初の発表モデルから改良を実施。空力面も見直しが図られ、タイトコーナー主体から高速レイアウトまで、多様なサーキットに対応できるよう最適化されている。



現地価格は約3260万円+α

生産を担当するのはレース・エンジニアリング企業のRMLグループ。英国ウェリングボローに新設された専用施設において手作業で製造される。なお、生産台数に制限は設けられていない。

価格は17万9000ポンド(約3260万円)+税に配送料が掛かる。なお、出荷は今夏からの予定だ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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