2023.09.02

LIFESTYLE

家の主役は家族でキャンプができる庭!? 幅はたったの3.1メートル、2500平米の敷地に建つ玄関も無い一直線の別荘!!

長さ45mを超えるコンクリートの家

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クルマ好きは遺伝する?

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大自然が満喫できる環境の別荘だが、Sさんの子供たちはリビングの畳の上にコースを設置して、ミニ四駆を走らせている。実はSさんは小学六年生の時に、ミニ四駆の第一回ジャパンカップ(県大会)に出場した経歴の持ち主。子供たちは、そんな父親の影響を受けたようだ。

もちろん別荘には、友人たちが訪れた際の、駐車スペースが十分に用意されている。一台分しかない屋内の駐車スペースに、普段収まっているのはロードスターだ。Sさんのもとにやってきて8年。今では珍しいリトラクタブル・ライトのオープンカー、という理由で選んだ。安く手に入れ、Sさんらしく10倍近くのお金を掛けてカスタマイズ。サーキットを走れるようにし、海に近いこの別荘でも大丈夫なよう、塩害対策も施している。



一方、Sさんが都内を移動する足としているのは、プジョー5008。その前はプジョー3008で、さらにその前はシトロエンC4ピカソだ。ロードスターの後ろに停まっているトヨタGRヤリスRZハイパフォーマンスは、程なくやってくロータスの新車、エミーラと入れ替わる予定である。「ロータス最後のガソリン車であるうえ、スポーツカーらしい外見で、コストパフォーマンスも良い」と判断しての選択だ。


では、ロードスターもやがて手放してしまうのか。いやいや、将来子供に譲ると決めているそうだ。丸いライトが出るとカエル顔になるこのクルマを、子供達は大好き。Sさんのインスタグラムには、ロードスターにもたれて嬉しそうな笑顔の子供の写真がアップされていた。

文=ジョースズキ 写真=田村浩章


■建築家:保坂猛 1975年、山梨県生まれ。横浜国立大学大学院修了。河口湖畔の郷土料理店「ほうとう不動」、37m2の自邸「LOVEHOUSE」に続く18m2の自邸「LOVE2 HOUSE」が代表作。共同で事務所を運営する奥様のお父様は、90歳を超えた今でも2CVを運転するクルマ好き。若い頃は義父からシトロエンC3を譲り受けたことも。

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(ENGINE2023年9・10月号)

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