2023.10.15

CARS

「まるでイブニング・ドレスを着たF1マシン! by 清水草一」 自動車評論家41人が選んだ「欲望を満たし愛情を注げるクルマ」2023年の総合第20位は、イタリアのあのスポーツカーだ!

雑誌『エンジン』の大人気名物企画、「エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス」。今年のテーマは原点に帰って僕たちクルマ好きの欲望を一番刺激するクルマ、愛することができるクルマは何かだ。41名のホット100選考委員のジャーナリストと編集部員、そして今年はEPC(エンジン・プレミアム・クラブ)会員も加わって、2023年の今だからこそ買いたいと考える20台にポイントをつけて投票し、新車で買える注目の100台を選んだ。まずは2023年版のホット100に選ばれた上位20台をカウントダウン形式で発表する。第20位に選ばれたのは?

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第20位、フェラーリ・ローマ! ポイント合計119pt

「これまでのフェラリスタではなく、クルマにエレガントさを求める新しい顧客層へ訴求する」というコンセプトで開発されたフェラーリ・ローマ。EPC会員、中野淳文さんの「フェラーリじゃないという人も居るけれど純粋に美しい」というコメントがコンセプト通りに完成したことを裏付けている。そう、このクルマの最大の魅力は美しいことだ。



これを選んだHOT100委員の面々も外観にシビれている。佐藤久実委員は「フェラーリを見て初めて優雅と思った」と第1位に挙げ、フェラーリを愛する清水草一委員は「クラシック・フェラーリを思わせるシンプルな美しさに満ちている」と第11位に挙げた。

では、その美しさはどこから来ているのか。私は内なるエネルギーを徹底的に隠しているところにフェラーリ・ローマの“美”を感じる。3.9リッター V8が目覚めれば、けたたましい咆哮とともにドライバーを戦闘モードにする高い動力性能を持ちながら、まったくそういう気配がない。ほかの現行フェラーリは、これでもかのエアロパーツで内なるエネルギーを主張しているのに、ローマはそれをひたすら隠している。そこに大人の色気がある。

デザインの出発点は「イブニング・ドレスを着たF1マシン」というものだそうだが、女性的な滑らかで抑揚のあるデザインは見る者を虜にする。「スパイダーにはさらにウットリ」という清水草一委員の意見には激しく同意。フェラーリ・ローマとの甘い生活を経験したいものだ。

フェラーリ・ローマ

全長×全幅×全高=4656×1974×1301mm。ホイールベース=2670mm。車両重量=1570kg。3.9リッターV8ターボは最高出力620ps/5750~7500rpm、最大トルク760Nm/3000~5750rpmを発生、8段デュアルクラッチ式自動MTを介し後輪を駆動する。車両価格=2682万円~

文=荒井寿彦

フェラーリ・ローマには8人が投票!

荒井寿彦20pt+佐藤久実20pt+九島辰也18pt+桂1伸一4pt+山崎元裕11pt+清水草一10pt+吉田由美9pt+桐畑恒治9pt+EPC8pt

ローマに投票した上位5名のジャーナリストの「マイホット20」はこちらでチェック!
◆「見た目が大事!」 エンジンHOT100委員がいま本当に欲しいクルマ20台を選んだ! 編集部員、荒井寿彦の第1位は?
◆モータージャーナリストがいま本当に欲しいクルマはこれ! 佐藤久実が選んだマイホット20 1位はイタリアのエレガントで獰猛なあのスポーツカー
◆モータージャーナリストがいま本当に欲しいクルマはこれ! 九島辰也が選んだマイホット20 1位は英国王室御用達のエレガントなあのクーペ
◆「還暦過ぎたらスポーツカーだ!」 自動車評論家がいま本当に欲しいクルマはこれ! 桂伸一が選んだマイホット20 1位はイギリスのあのスポーツカーだ!
◆「これが私の心を熱く刺激する20台だ!」 自動車評論家がいま本当に欲しいクルマを選ぶ! 山崎元裕の第1位はやっぱりイタリアのあのクルマだった!!

(ENGINE2023年9・10月号)

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