2023.08.10

CARS

6000万円超のスーパースポーツが2年分を完売 ランボルギーニ・レヴエルトが受注状況を発表

2023年3月に世界初公開されたランボルギーニの新型フラッグシップ・スーパースポーツ、「レヴエルト」の受注状況が発表された。その数は発表から数か月で2年間の生産枠分を超えたという。

1000psオーバーのV12プラグインを搭載

レヴエルトはこれまでのアヴェンタドールに代わるV12を搭載するミドシップ・スポーツ。搭載方向を従来とは前後逆転させた新開発の6.5リッターV12には、ランボルギーニの量産モデルとしては初となるプラグイン・ハイブリッドと12気筒モデル初のデュアルクラッチ式自動MT(DCT)が組み合わされる、システム出力は1015psを誇る。馬力荷重比はランボルギーニ最高の1.75kg/ps、0-100km/h加速は2.5秒、最高速度は350km/h以上というパフォーマンスを実現している。



生産施設を拡張

その生産開始にあたり、ランボルギーニは施設を17万2000平方メートル拡張。投資額は1.5億ユーロ(約234億円)にのぼる。とりわけ、新型シャシーのモノフュース・レイジやボディの大部分に用いられるカーボン・コンポジット(CFK)の工場は重点的に拡張と更新を実施した。

1万6200平方メートルの敷地を持つCFKでは手作業とオートメーションの工程を組み合わせてレヴエルトの主要構造部品を製造。組み立て工場ではコボットと呼ばれる協力型ロボットや無人搬送車(AGV)などの先進ツールが作業員を支援。しかし、すべての工程において優先されるのは人間で、常に動作変更や稼働停止が行え、手作業が介入できるようになっている。



500人でレヴエルトを製作

CFKと組み立ての両工場においてレヴエルト専任で生産に携わる人数はおよそ500人。その手作業をハイテクが補佐し、正確性や品質とともに効率を高め、生産スピードを向上している。

このような最新の生産システムを備えながらもバックオーダーが数年分に及ぶのは、このV12PHEVが注目されていることにほかならないだろう。いずれにせよ、2024年に全モデルをハイブリッド化し、2028年に初の完全電動車となる2+2GTが投入されても、ランボルギーニの希少性は維持されることになりそうだ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement