2023.08.16

CARS

新型もガチガチのキープ・コンセプト 日本一売れるクルマ、ホンダN-BOXがフルモデルチェンジ

ホンダは今秋にフルモデルチェンジが予定されている日本で一番売れている自動車、N-BOX(エヌ・ボックス)の新型をホームページで先行公開した。販売堅調な既存モデルの利点を継承しつつ、細部のブラッシュアップを図った。

丸型ライトを踏襲した標準モデル

標準モデルとカスタムの2本立てとなるラインナップも従来どおり。瞳を思わせる丸型ライトを踏襲した標準モデルはシンプルなデザインを追求。フロント・グリルには円形ドットを用いるとともに、バンパーの両サイドの張り出しを大きくすることで踏ん張り感を演出した。



ワイド感をアップしたカスタム

精悍なデザインが特徴のカスタムは左右ヘッドライト部とグリル上部をつなぎワイド感を強調する一文字ライトや、ヒートシンクをイメージした造形を持つホンダ初のダイレクト・プロジェクション式LEDヘッドライトを採用。シーケンシャル・ターンシグナル、いわゆる流れるウインカーは発光部の流れをスムーズにした。フロント・グリルは光の当たり方で表情に変化が生まれる造形を採用。前後バンパーやルーフ・スポイラーはワイド&ローな外観と空力を考慮したデザインとなっている。ホイールは自然吸気に14インチ、ターボに15インチを設定。また、カスタムのエンブレムは字体をモダンな印象に刷新した。

両モデルともテールライトはボディとの一体感があるフラットな造形で、ライセンス・ランプを含めフルLED化。カスタムは、歴代モデル同様にクリアレンズ仕様となる。



扱い易さを高めた内装

内装は良好な視界や直進方向と車幅の把握しやすいデザインにするとともに、角を丸めることで安心感を持たせた。また、従来は左フロント・ピラー内側に装備していた左前後方の死角を視認するためのふたつのミラーのうちサイド・アンダーミラーをドア・ミラーへ移設している。

メーターにはホンダの軽では初となる7インチTFT液晶を採用。従来の2倍に容量を拡大したグローブボックスや、手軽に小物を置けるインパネトレー、後席の大型サイドポケットなど、収納力向上も図った。

シートは標準モデルがソファのような質感を持つトリコット素材で内装全体をリビングのような雰囲気に仕立てた。カスタムは合成皮革を用いたほかスエード調生地やカーボン調アクセントを組み合わせた仕様が用意される。



新色の追加などボディ・カラーにもこだわる

外装色は、標準仕様がベーシック・カラー7色と、オフホワイトのミラーやボディ同色ホイールキャップを組み合わせるファッション・スタイル3色を設定。後者には、完全新色のオータムイエロー・パール、ステップワゴンに採用されるフィヨルドミスト・パールが含まれる。カスタムはベーシック・カラー6色と、ダーククロームメッキ加飾のグリルやブラック・ホイールなどを組み合わせるコーディネート・スタイル3色を設定。後者はルーフがブラックの2トーンも選択できる。

軽市場における売れ筋となっているスーパーハイトワゴン、そのカテゴリーで30%超の高いシェアを維持し、新車販売台数の2年連続首位を獲得する人気モデルだけに、既存モデルの魅力を高める内容となりそうだ。正式発表は今秋の予定だ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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