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2023.09.25

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ミシュラン2つ星シェフとのコラボも！　グランドセイコーの世界観を五感で体験した

永野正雄

「傳」の長谷川在佑氏（左）とバリスタの國友栄一氏。

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日本を代表する高級腕時計の世界を、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚で体験するイベントが開催された。一体、どんな内容だったのか？

参加できたのは約60名のみ

スイス時計が全盛の1960年に、日本の最高級腕時計ブランドとして誕生したグランドセイコー。以降、60余年にわたりムーブメントや素材、デザイン面などで進化を遂げ、今や世界の名だたる時計ブランドに比肩する存在感を示すようになった。

そのグランドセイコーの世界観を、五感で体験できるユニークな試み、その名も「ALIVE IN TIME through the FIVE SENSES」が9月13日から15日まで、東京・表参道のイベント・スペースWALL&WALLで開催された。参加できたのは抽選で当たったゲストを含む約60名のみ。開催期間の3日間でたった7枠しか設けることができなかったというプレミアムなイベントである。果たしてどんな体験ができるのか、初日に参加させてもらった。

会場に足を踏み入れて、最初に遭遇するのは視覚エリアである。グランドセイコーのクラフトマンシップの根幹をなす、9Sメカニカル、9Fクオーツ、9Rスプリングドライブといったムーブメントが、ガラスのショーケースの中に美しく収まり、水の揺らめきや煌めきの映像が自然な彩りを添えている。

精緻なムーブメントを展示する視覚コーナー。

触覚コーナーではあらかじめ伝えた腕のサイズの時計が用意されていた。

その先にあるのが聴覚エリア。グランドセイコー初のコンプリケーション機構「コンスタントフォース トゥールビヨン」を搭載したKodo（鼓動）の刻音を体験するインスタレーションである。機械式腕時計の心臓部に当たるテンプと、コンスタントフォースが刻む独特の16ビートのリズムを、波紋を表現した光の空間の中で聴いていると、まるで自分が腕時計の中に入り込んだかのような不思議な錯覚に陥る。

そして触覚エリア。あらかじめ腕のサイズを伝えておいたゲストは、ここでグランドセイコーの代表的なモデルを装着し、そのまま本イベントのクライマックスともいうべき、味覚・嗅覚エリアへと案内される。コの字型のカウンターで体験するのは、ミシュラン2つ星を獲得した外苑前『傳』の店主、長谷川在佑氏と、有名バリスタ、國友栄一氏による食とコーヒーの華麗なる競演。グランドセイコーの進化し続けるクラフトマンシップを、和食とコーヒーの融合という新たなる美食体験で表現してみせたものだ。

和食とコーヒーの競演。目が覚めるような斬新で美味な食体験だった。

全体で約1時間。様々な趣向を凝らしながら、感覚に直に訴えかけてくる体験は新鮮で、グランドセイコーの世界観のみならず、腕時計の楽しさを十分に伝えてくれる内容だった。ちなみにこのイベントは、今回の東京を皮切りに世界を巡回する予定だという。願わくは、より多くの人が体験できる形にして、また日本に戻ってきてほしいものだ。

文＝永野正雄（ENGINE編集部）

（ENGINEWEBオリジナル）

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