2023.10.13

CARS

【試乗記】恐るべきロータス! 0- 100km/h加速は脅威の2.95秒!! ロータス初のSUV、エレトレにジャーナリストの石井昌道が試乗

どこまでも伸びやか

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国際試乗会の舞台はBEVの普及率がことのほか高いノルウェー・オスロで開かれ、公道でエレトレS、クローズド・コースでRを試すことができた。スペックからも想像できるが、Sでも十二分なパフォーマンスで、どんな場面でも交通の流れをリードできる。ゼロ回転から最大トルクを発生させ、レスポンスに優れるモーター駆動のBEVは、どのモデルでも頼もしさと走りやすさがあるが、エレトレの魅力は伸びやかな加速感。モーターは低回転・低速域で力強い反面、速度がのってくると頭打ち感があることが多いが、エレトレはそこを感じさせない絶妙なトルク特性になっているのだ。Rではローンチ・コントロールを使用した全開加速も試したが、130km/hでシフト・チェンジするからなおさら伸び感がある。エンジニアに聞くと、やはり加速感にはこだわって開発したそうだ。





シャシーは快適性と操縦安定性が高いレベルで両立。想像していたよりもロールを許す設定なのだが、ストロークを活かして、しなやかに路面を捉える往年のロータスのライド&ハンドリングを彷彿とさせ、DNAが生きていることに嬉しくなった。Rでもしなやかだが、攻め込んでいくと可変式のスタビライザーが効いて姿勢を保つ。リア・ステアも含め制御に違和感がなく、最新テクノロジーをしっかりとモノにしている。

ハイパフォーマンスなうえに、いきなり高い完成度を見せることに驚いたのだが、ドイツやイギリスなどグローバルで160万kmにも及ぶ開発テストを行ったのだという。販売体制の確立など、新生ロータスが成功するにはいくつものハードルがあるが、少なくともクルマの開発能力は一流なのは間違いないのだ。

文=石井昌道 写真=ロータス・カーズ



■ロータス・エレトレS(エレトレR)
駆動方式 前後2モーター4輪駆動
全長×全幅×全高 5103×2002×1636mm
ホイールベース 3019mm
車両重量 2520kg(2640kg)
バッテリー リチウムイオン
総電力量 112kWh(112kWh)
最高出力 450kW(675kW)
最大トルク 710Nm(985Nm)
トランスミッション 1段(2段AT)
サスペンション(前) マルチリンク/エア
サスペンション(後) マルチリンク/エア
タイヤサイズ(前) 275/40R20(275/40R22)
タイヤサイズ(後) 315/35R20(315/35R22)
ブレーキ(前後) 通気冷却式ディスク
車両本体価格 2332万円(2585万円)

(ENGINE2023年11月号)

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