2023.10.27

CARS

オジさんを夢中させる新ジャンルの乗り物! ガダルカナル・タカさんにおしえてもらったカンナム・スパイダーに乗ってみました!

BRP(ボンバルディア・レクリエーショナル・プロダクツ)というメーカーが手掛けたレクリエーショナル・ヴィークル、カンナム・スパイダー

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前2輪、後ろ1輪のスリー・ホイラー、カンナム・スパイダーはクルマでもバイクでもない新しい魅力に満ちた未体験の乗り物だった。エンジン編集部荒井がリポートする。

ガダルカナル・タカさんが乗って来た!

カンナム・スパイダーを初めて見たのは、タレントのガダルカナル・タカさんを取材したときだった。タカさんが乗ってきた前2輪、後ろ1輪のカンナム・スパイダーは、SF映画に出てくるような未来的なデザインで、こんな乗り物があったんだとショックを受けたのを覚えている。タカさんや奥様の橋本志穂さんは、カンナム・スパイダーでロング・ツーリングも楽しんでいると言うけれど、一体、どんな走行感覚なんだろう? バイクに近いのか? カートっぽいかも? 身をもって知る機会を得た。カンナム・スパイダーの輸入元、BRPジャパンが箱根で試乗会を開催したのだ。

全長×全幅×全高=2833×1554×1464mm。車重=450kg。

試乗の前にカンナム・スパイダーをおさらいしよう。カンナム・スパイダーはカナダのBRP(ボンバルディア・レクリエーショナル・プロダクツ)というメーカーが手掛けたレクリエーショナル・ヴィークルだ。前2輪、後ろ1輪というスタイルは、リバース・トライクと呼ばれるものだという。BRPではほかにスノーモービルやジェットスキーなども開発しているそうだ。なるほどカンナム・スパイダーの未来的なスタイリングは、それらによく似ている。

私に割り当てられたのは、カンナム・スパイダーRTリミテッドだった。リアに荷物収納用のボックスを持つツーリング・タイプのモデルである。1330ccの3気筒エンジンに6段のセミATが組み合わせられている。

走り出す前にMODEボタンを押してセキュリティを解除し、パーキング・ブレーキを外す。シフトアップは左グリップにあるスイッチで行い、ブレーキは右足のペダルを踏む。バイクのように体重移動では曲がらないからハンドルを切る。などなどのレクチャーを受けてからいよいよスタートだ。

ブォーという豪快な排気音とガチャガチャというメカニカル・ノイズ、そして身体に当たる風がワイルド感を際立たせる。うりゃあ! と声を上げ加速する。3気筒エンジンのレスポンスは良い。ガチャコン! ガチャコン! と左手の親指でギアを上げていく。コーナーに入る。身体がアウト側へ持っていかれ、ハンドルにぶら下がるようになってしまった。カンナム・スパイダーは大きくふくらみ、冷や汗をかいた。コーナーの手前であらかじめ身体をイン側へ寄せておくのがコツのようだ。コツさえつかめば、キレ味の鋭いコーナリングも楽しめる。前1輪、後ろ2輪のトライクにも乗ったことがあるけれど、こんな風にスポーツ・ライディングは楽しめなかった。もちろん、この走行感覚はクルマやバイクとも異なる。カンナム・スパイダーは新ジャンルの乗り物だということを知った1日だった。

文=荒井寿彦(ENGINE編集部) 写真=望月浩彦

(ENGINE2023年11月号)

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