2023.10.26

CARS

ランボルギーニ初のBEV、ランザドールもお披露目!  完全復活したモントレー・カー・ウィーク

ブランド初の電動モデル

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8月11日から20日まで、米カリフォルニアで開催された世界屈指のクルマの祭典。今年は周年記念ブランドのヘリテージ・モデルや話題のコンセプト・カーが出揃う、コロナ禍からの完全復活を印象づけるものだった。

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10日間にわたり開催

クルマ好き憧れのモントレー・カー・ウィーク。例に漏れずコロナ禍で休止もしくは縮小開催されていたが、今年は全開、“ウィーク”どころか10日間にわたって催された。

全容を把握することは難しい。モントレー半島の至る所で20近くものイベントが企画されるからだ。観覧無料もあれば入場料だけで10万円もするイベントもある。醜いクルマのショーがあるかと思えば世界最高の美を競うコンクールも。イタリア車、ドイツ車、小さい車、ハイパー・カーといったテーマ・ギャザリングから、レース、ツーリング、オークション、ビューティ・コンテストまで、およそ考えつくカー・イベントがたいてい揃う。世界中から愛好家たちが集まってモントレーとカーメルの街全体が巨大なモーターショー会場になるのだった。



必見イベントは3つ。ラグナセカ・サーキットでのモータースポーツ・リユニオン(水~土)、ザ・クエイルのモータースポーツ・ギャザリング(金)、そしてペブルビーチ18番ホールのコンクール・デレガンスだ。これらを幹にしつつ合間を見つけては他のイベントを覗き巡るというたまらない毎日である。

2028年に市販されるランザドール

今年は例年になく周年記念ブランドが多かった。ランボルギーニとマクラーレンが60周年だったし、ポルシェとロータスは75周年。そんなブランドのヘリテージ・モデルが出揃う。様々なブランドの歴史を一気に見学できることなどそうそうない。時間の経つことも日焼けすることも忘れ、美しい個体に目を奪われ続けるのだ。



ヘリテージを祝う場所は格好のプレゼン舞台でもあった。たとえばランボルギーニは近未来の提案としてブランド初のBEV、ランザドールを披露した。メガワット級の出力を持つこのウルトラGTは、ほぼこのコンセプト・カーのまま28年に市販されるらしい。

変化もあった。96年からほぼ毎年、8月のモントレー見学を恒例にしてきたが、ラグジュアリィ・ブランドによるモーターショー的な要素のより強くなったイベントと、原点回帰でヴィンテージにいっそう注力したイベント、そのどちらでもなく衰退しているように見えたイベントもあった。そこに年々加わる新規イベントの数々。

栄枯盛衰を繰り返し、この桃源郷そのものは末長く続いていくのだろう。





文・写真=西川 淳

(ENGINE2023年11月号)

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