2023.10.23

CARS

「還暦過ぎたら乗りたいクルマの筆頭がこれ! 」 総合第12位は世界遺産級のあのクルマ 自動車評論家41人が選んだ「2023年いま買いたいクルマのランキング!」

第12位はこのクルマ!

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雑誌『エンジン』の大人気名物企画、「エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス」。今年のテーマは原点に帰って僕たちクルマ好きの欲望を一番刺激するクルマ、愛することができるクルマは何かだ。41名のホット100選考委員のジャーナリストと編集部員、そして今年はEPC(エンジン・プレミアム・クラブ)会員も加わって、2023年の今だからこそ買いたいと考える20台にポイントをつけて投票し、新車で買える注目の100台を選んだ。まずは2023年版のホット100に選ばれた上位20台をカウントダウン形式で発表する。第12位に選ばれたのはこのクルマ!

第12位は、ケータハム・セブン! 142pt


ケータハム・セブンが前年と同じく今年もエンジンHOT100の総合12位に入った(パチパチパチ、拍手)。いやぁ、めでたい、めでたい。でも、個人的にはもっと上位でもいい気がする。なんと言っても、ワタシ自身は2位に選んだくらいですから。我がホット20で言えば、2、3年前からジワジワと順位を上げていたケータハム・セブンが、去年の5位から一気に2位までジャンプアップした理由は、セブンにしかない強烈な刺激を求める気持ちがどんどん強くなっていることに尽きる。



そう感じるのは還暦を過ぎた影響が大きい。そして還暦過ぎたら乗りたいクルマの筆頭がコレ。まったりとした乗り心地のいいクルマがいいと思う一方で、クルマ好きとして刺激的な男らしいクルマにますます惹かれるようになった。速く走らなくてもこんなに刺激があるのはセブンしかない。


「『自動車とは命を張った乗り物』である」(藤原)ということを存在そのもので訴えかけているセブンみたいな市販車がほかにあるだろうか。

「実用性? 快適性? 安全性? そんなもの知ったことか」(EPC会員0028さん)という「走る楽しさ以外は何も考えていない世界一潔いスポーツカー」(荒井)だからこそ、自分も含めて多くの人が共感するんだと思う。

サイド・ウィンドウを外すと、「手を伸ばせば路面に手が届く」(桂)なんて、考えてみればどうかしてる(笑)。まるで公道がサーキットになるような感覚はセブンにしかない。「ガレージの目の前がワインディング路だったらこれが欲しい」(村山)と思うクルマ好きは絶対にいると思う。いや、もし手に入れたら、ワインディング路の目の前に引っ越しちゃうかも。なにしろ、「『走るシーラカンス』のような古い設計」(佐野)のクルマが生き残っていること自体が奇跡。「いつまで生産が続くのか? 日本の制度内でいつまで乗れるのか?」(EPC会員岩井昭博さん)。「先ごろ発表されたEVコンセプトも興味深いが、惹かれるのはやはりICE+MT」(武田)だからだ。

まずもって軽さが凄い。「軽量ならエンジンパワーは小さくてもクルマの運動性はスポーツカーになる」(桂)といういい例だ。「この『軽さ』は内燃機関のうちに絶対に味わっておくべき」(藤原)だ。「スポーツカーにとって『軽さ』はやはり正義。今後、ケータハム・セブンの形をしたBEVが出てくるかもしれないが、その本質である『軽さ』は純内燃機関でしか実現できない」(EPC会員藤井貴将さん)。そういう理由でも、イチ押しはジムニーの658ccの3気筒ターボを積んだ170としたい。


この先、セブンみたいなクルマがほかのメーカーから出ることはまずないだろう。ホット100どころか、これはもう世界遺産級だ。

ケータハム・セブン
170Sは全長×全幅×全高=3100×1470×1090mm。ホイールベース=2225mm。車両重量は440kg。水冷直列3気筒ターボは最高出力85ps/6500rpm、最大トルク116Nm/4000~4500rpmを発生、5段MTを介し、後輪を駆動する。車両価格=676万5000円~


文=塩澤則浩(ENGINE編集部) 写真=神村聖

ケータハム・セブンには9人が投票!
塩澤則浩19pt+佐野弘宗18pt+武田公実18pt+斎藤聡17pt+荒井寿彦16pt+上田純一郎12pt+村山雄哉11pt+桂伸一8pt+藤原よしお6pt+EPC17pt

セブンに投票した上位5名のジャーナリストの「マイホット20」はこちらでチェック!
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(ENGINE2023年9・10月号)

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