2023.10.24

CARS

オジさんたちの期待に応えて「6段MTを設定する粋な計らい 」が嬉しい! 総合第11位は? 自動車評論家41人が選んだ「2023年いま買いたいクルマのランキング!」

第11位はこのクルマ

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雑誌『エンジン』の大人気名物企画、「エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス」。今年のテーマは原点に帰って僕たちクルマ好きの欲望を一番刺激するクルマ、愛することができるクルマは何かだ。41名のホット100選考委員のジャーナリストと編集部員、そして今年はEPC(エンジン・プレミアム・クラブ)会員も加わって、2023年の今だからこそ買いたいと考える20台にポイントをつけて投票し、新車で買える注目の100台を選んだ。まずは2023年版のホット100に選ばれた上位20台をカウントダウン形式で発表する。第11位に選ばれたのはこのクルマ!

第11位は、BMW M3 & M4! 145pt


現行型M3/M4がHOT100に初めてランクインしたのは2021年。そのときの順位は24位だった。そして昨年が15位で、今年が11位。見ての通り、確実にその順位を上げている。年々ランクが下がっていくのが常のHOT100において右肩上がりの成長を続けるのは珍しいことだ。同じBMW3シリーズ・ベースのアルピナD3S/B3に今年も後塵を拝したのは悔しいが(←私はどこ目線にいるのだろうかw)、デビュー当初からM3/M4を推してきた私としては、ようやく多くの人がこのクルマの魅力に気付いてくれたかと誇らしい気分だ。



BMW M社謹製のスポーツ・モデルが多くの人から高い評価を集める最大の理由は、「仕事や買い物からサーキットまでまさに万能の相棒」(島下泰久)である点だ。実用性に優れたBMW3&4シリーズをベースに、モータースポーツをはじめとするM社が長年培ってきた経験と電子デバイスといった最新の技術を駆使することで、大人4人が快適に移動できる空間を有しつつ、ひと度ムチを入れれば、「ニュルブルクリンクの北コースを走りまくって創られたM モデル」(菰田潔)は、「ポルシェをカモれる」(EPC0164)速さと脳内からアドレナリンが出まくる刺激的な走りをみせてくれる。

とくに、「トルクの分厚さに加えてレスポンスのシャープさ」(日下部保雄)を持つBMW伝統の直6エンジンと、「クルマのどのあたりに荷重が乗っているのかが手に取るようにわかる一体感」があり、「操作に対する正確度が高く、精度の高い走りが楽しめる」(斎藤聡)シャシーは、さすがBMW M社謹製の逸品と唸らせるほどの高い完成度を有する。しかも、「6段MTを設定する粋な計らい」(藤野太一)は、年々設定車種が減り、肩身が狭くなりつつあるMT好きにとっては心強い限りだ。

また、今年順位を上げたのはM3として初のワゴン・ボディとなるツーリングが追加された影響は大きいだろう。アウトドア派もこれでM3の魅力を楽しめるようになった。ただし、キャンプ場への道はワインディング路も多いので、くれぐれも家族を乗せているこを忘れて右足に力を込め過ぎないように……。

発表当初は賛否があった「強烈な顔つき」(松田秀士)も、これだけの実力を有することがわかるとカッコよく見えてくるから不思議だ。

BMW M3 & M4
全長×全幅×全高=4805×1905×1435mm(M3セダン)。ホイールベース=2855mm。車両重量1800kg(M3セダン)。3リッター直6ツインターボは最高出力510ps/6250rpm、最大トルク=650Nm/2750~5500rpmを発生、6段MTないし8段ATを介して後輪/4輪を駆動する。車両価格=1410万円~


文=新井一樹(ENGINE編集部) 写真=BMW

BMW M3 & M4には10人が投票!
新井一樹19pt+菰田潔16pt+藤野太一15pt+松田秀士15pt+
大井貴之14pt+斎藤聡14pt+武田公実12pt+日下部保雄10pt+山崎元裕10pt+島下泰久5pt+EPC15pt

BMW M3 & M4に投票した上位5名のジャーナリストの「マイホット20」はこちらでチェック!
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(ENGINE2023年9・10月号)

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