所有するクルマはすべてMT。さらに気に入った車種は何度も乗り継いで持ち続けているという宇津あつしさん。「いつかは911」と長年抱いていた想いを叶えた1台は、漆黒に彩られたMTの991カレラだった。愛車はMTばかり「子供の頃から、ポルシェはいつも絵で書いていましたから。多分930ターボとかなら今でも書けるんじゃないかな?」2016年型の991型911カレラのオーナーである宇津あつしさんは、そう言って笑う。それは多感な少年期にスーパーカー・ブームを通った人々にとっては、ある種の儀式と言えるものかもしれない。
「小中学生の頃はカメラを持ってよく外車ディーラーに通いました。その中でもやっぱりポルシェの印象が一番強かったですね」宇津さんの本職は、家の門や塀、庭などの設計と施工を行うエクステリア・ディレクターだ。横浜市青葉区のアトリエにはレンガなど様々なマテリアルのサンプルが並べられ、見ているだけでも想像力が掻き立てられる。ところが、その一角をよく見ると、自転車のフレームやツールボックスが並び、ワークスペースまで設けられているのに気づく。「次男がプロのMTBのライダーなんです。ここは本来エクステリア・ショップなのですが、夜になると自転車を持ち込んで、皆でガチャガチャ整備してますね」子供の頃から乗り物好き、クルマ好きだった宇津さんは、自転車、オートバイを経て日産ブルーバードU、トヨタ・カリーナGTターボなど様々な国産車を乗り継いできた。
「そのあとに買ったのがランドローバー・ディスカバリー。本当はディフェンダーが良かったんですが、子供も小さいし、妻がMTを運転できないので、ファミリーユースを優先しました。結局ディスカバリーは3台乗り継いだんですが、起業したのを機に一度手放して、今は99年型のディフェンダーに乗っています」話はここで終わらない。「実はBMWになってからのミニも3台乗り継いでいるんです。最初は子供じみていると思っていたけど、乗ってみたら後ろ足がいい。R50、R53と乗って、R53の最後に出たJCW GPの低走行車が長崎にあるのを見つけて、飛行機で見に行って、そのまま乗って帰ってきました(笑)。結局我が家には、ディフェンダー、ミニ、奥さん用のメルセデス・ベンツAクラス、そして911がいます。どれか売ろうと思ったことはあるんですが、どうしても手放せないんですよ。もちろん奥さんのAクラス以外、全部MT車です!」▶「ポルシェのおすすめ記事」をもっと見る
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