2024.09.30

CARS

日本のためにつくられたわずか10台だけのフェラーリ、J50 日本上陸50年を記念したスペシャル・モデルは、どんなフェラーリだったのか?【エンジン・アーカイブ「蔵出しシリーズ」】

たった10台がつくられたフェラーリJ50とは?

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【エンジン・アーカイブ「蔵出しシリーズ」】ご存じ中古車バイヤーズ・ガイドとしても役立つ雑誌『エンジン』の過去の貴重なアーカイブ記事を厳選してお送りしている人気企画の「蔵出しシリーズ」。今回は、2017年2月号に掲載されたフェラーリJ50の記事を取り上げる。ごく限られた特別なものを求めるひとへ向けた限定モデル、フォーリセリエ。わずか10台だけのJ50とは?

日本市場だけを対象とした10台限定のJ50

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1966年に275GTBの1台が日本で認証をとりつけて公道を走り始めてから50年。その50周年を記念して2016年には日本国内でいくつもの国内イベント、国際イベントが行われてきた。この1年を締めくくるものとして、東京の国立新美術館を使って行われたフィナーレ・イベントで、フェラーリの日本上陸50周年を祝う特別なフェラーリがお披露目された。日本市場だけを対象とした10台限定のJ50である。



フェラーリの公道向け市販車には通常のシリーズ・モデルのほかに、外装色や内装素材などをオーナーの好みどおりに仕立てられるテイラーメイド、そして、ボディ形状までオーナーが好みどおりに作り上げるワンオフまであるが、今回のJ50は、テイラー・メイドとワン・オフの中間にあるもので、ボディ形状はフェラーリ側の意向で独自のものとされ、生産台数もごく少数に限られるフォーリセリエ(イタリア語で“シリーズ外の”という意味)に相当する。これまでには、セルジオ・ピニンファリーナにオマージュを捧げた“セルジオ”(6台)や、北米進出60周年を記念して作られたF60アメリカ(10台限定)がある。

J50は488スパイダーをベースに専用のバルケッタ風タルガ・ボディを構築したもので、CFRP製の2分割式デタッチャブル・トップは座席背後に収納できるようになっている。リア・ミドシップに載るツインターボV8ユニットは690psにパワー・アップされている。10台はすでに完売で、それぞれがテイラー・メイドで仕立てられる。

文と写真=齋藤浩之(ENGINE編集部)

(ENGINE2017年2月号)

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