クルマ好きが愛してやまないブランドのクルマの2台持ちに憧れるように、時計も好きなブランドのペア持ちを楽しみたい。2024年冬の時計特集は、「アイディアル・ペア~理想の2本を探せ!~」と題して、同じブランドを贅沢に2本持ちして、着け替える楽しみを提案する。編集部が信頼するエンジン時計委員会のメンバーには、組み合わせの妙を楽しむ時計の選び方を指南してもらった。人気の18ブランドから最高の組み合わせを見つけて欲しい。
個々の時計に宝石同様の稀少価値を求めるなら、ダイヤモンドに縁の深い名門ジュエラー、ハリー・ウィンストンの2本を。「CHIC」×「BRILLIANT」の組み合わせは、ジェンダーレスかつ、エイジレスに身に着けて。
◆CHIC◆
HW エメラルド 33mm
エメラルド専用のカットとして開発され、ダイヤモンドにも応用されるようになったエメラルドカットの8角形は、ハリー・ウィンストンのロゴ形状としても有名。そのシルエットをケースに用いたモデルは、まさにブランドの顔とも言うべき存在。傾斜した面構成で巧みに構成されたケースやダイアルが連想させるのは、稀少なダイヤモンドにほかならない。クラシカルな意匠をモダンに演出するブルーの彩りも見事。クオーツ。ホワイトゴールド、ケース縦39.3mm×横33.3mm。3気圧防水。220万円。
◆BRILLIANT◆
HW オーシャン・デイト ムーンフェイズ オートマティック 42mm
誕生から25周年を迎えた「HW オーシャン」コレクションの2023年最新作モデルは、スポーティで力強いデザインのケースをはじめ、オフセンターダイアル、日付やムーンフェイズのリングなどを合計352個のラウンド・ブリリアントカット・ダイヤモンドで装飾し、“キング・オブ・ダイヤモンド”ハリー・ウィンストンならではの美意識を表現。自動巻き。パワーリザーブ約68時間。ホワイトゴールド、ケース直径42.2mm。10気圧防水。1138万5000円。
◆エンジン時計委員が指南! これが「ハリー・ウィンストン 」のペア選び◆
ジェンダーレスかつエイジレス
ハリー・ウィンストンのこの2本を見ていると、女性の時計はクオーツで十分でしょうとか、男性はダイヤモンドウォッチは着けないものだとか、そういうこれまでの時計のコードがすっかり古くなってしまったことを感じる。この2本は完全にジェンダーレスだし、しかもエイジレス。メンズジュエリーも脚光を浴び始めている今だからこそ、名門ダイヤモンドジュエラーが作る時計を身に着ける意味もあるはずだ。ウィークデイはエメラルドカットダイヤモンドを模したという時計でシックに、週末はダイヤモンド入りウォッチでゴージャスに。「HW オーシャン」コレクションのこの時計は10気圧防水だから、リゾートの旅のお供にするのもおすすめだ。(ジュエリー&時計ジャーナリスト・本間恵子)
時計付きのダイヤモンド?
ハリー・ウィンストンを2本持つとしたら? まずイメージが湧かない人も多かろう。だが真のラグジュアリーウォッチを求めるなら、これほど「分かりやすい」時計もない。ラグジュアリーの頂点を知り尽くした世界屈指のジュエラーの作で、個々の時計に宝石と同じ稀少価値を常に追求するのがブランドの一貫したスタイルだからだ。「HW エメラルド 33mm」のユニークな角型ケースの形状はダイヤモンドのエメラルドカットに由来し、「HW オーシャン・デイト ムーンフェイズ オートマティック 42mm」は、独特のデザインにダイヤモンドの超絶セッティングを駆使した逸品だ。ハイエンドのさらに上をゆく高級時計を欲するなら、これもアリだろう。(時計ジャーナリスト・菅原 茂)
問い合わせ=ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション Tel.0120-346-376
写真=近藤正一
(ENGIN2024年1月号)
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