2023.12.05

CARS

ポルシェ・パナメーラが3代目に進化 EV化は行われず、内燃機関スポーツ・セダンを踏襲 

ポルシェの4ドア・セダン、「パナメーラ」がフルモデルチェンジ。3代目へと生まれ変わり、日本での予約受注が開始された。

キープ・コンセプト

スタイリングは一新されているとはいうものの、先代のイメージを色濃く残したキープ・コンセプト。全長×全幅×全高=5052×1937×1423mmというボディ・サイズも先代とほぼ同等だ。フロントまわりはナンバープレート上部にエアインテークを追加し、開口部を拡大。マトリックスLEDヘッドライトは全車標準装備で、さらにオプションで左右各3.2万画素のHDマトリックス仕様も選択できる。サイド・ビューでは、ウインドウのラインを見直し、よりセダンらしさを強調している。



助手席前に3つ目のディスプレイを設定

インテリアは運転に必要な操作系をドライバーの軸線上に配置。セレクターレバーはセンターコンソールからステアリング・ホイール左側へ移設するなど、センターコンソールまわりの機械式スイッチを大幅に削減している。

またオプションでパッセンジャー・ディスプレイを用意。助手席側に設置した10.9インチ画面は、走行中のインフォテインメント・システムの操作ができるとともに、車両性能データや映像などを見ることができる。もちろん安全性を考慮し、運転席側からは画面が見えない仕組みになっている。



V6とV8PHEVの2タイプ

パワートレインは2種類。ベーシック・グレードの「パナメーラ」、「パナメーラ4」は2.9リッターV6ツインターボを搭載し、353ps/500Nmを発生する。これは先代比で23ps/50Nmのアップだ。0-100km/h加速と最高速度はパナメーラが5.1秒と272km/h、パナメーラ4が4.8秒と270km/hをマークする。なお、今回日本導入されるモデルのハンドル位置は右のみだ。

上位機種の「ターボEハイブリッド」は4.0リッターV8ツインターボをベースに、190psのモーターを組み合わせたプラグイン・ハイブリッド(PHEV)。システム全体では680ps/930Nmを発生する。モーターは新開発で、デュアルクラッチ式8段自動MT(DCT)のハウジングに組み込まれる。これにより、モーター単体のハウジングを廃止して約5kg軽量化するとともに、トランスミッションのオイル回路を用いて電動ユニットの熱管理を最適化することも可能になった。ターボEハイブリッドの0-100km/h加速は3.2秒、最高速度は315km/h。EV走行距離はWLTP複合サイクルで91kmとなっている。



新しいスプリングとダンパーを採用

シャシーではサスペンションに2チャンバーのエア・スプリングと伸び側と縮み側のバルブを独立制御する2バルブ式アダプティブ・ダンパーを標準装備。オプションで後輪操舵も選べる。また、Eハイブリッド・モデルはアクティブ・サスペンションの搭載も可能だ。

予約はパナメーラとパナメーラ4の2モデルから開始され、価格はパナメーラが1424万円、パナメーラ4が1479万円となっている。パナメーラ・ターボEハイブリッドの予約開始時期と価格は追って発表される予定だ。



文=関 耕一郎

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(ENGINE WEBオリジナル)

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