2023.12.25

CARS

「11年ぶりの復活」が7位 【主筆ライター関が選ぶ、2023年の10大ニュース、第7位】

「ENGINE WEB」では、試乗やライバル比較記事のほか、クルマ好きの著名人のクルマ人生を紐解く企画など、数多くのクルマ関連記事を掲載している。その中で主軸となっているのが「自動車ニュース」だ。2023年は新型車の発表をはじめ、450本以上に及ぶ話題を取り上げてきた。今回はその中から主筆を務める関 耕一郎氏に10大ニュースを選出してもらった。果たして第7位に選ばれたものは?

マツダMX-30にロータリーPHEV登場

私が2023年にENGINE WEBで文字に書き起こした自動車関連ニュースは約460本。その中で気になる10本をピックアップしてみた。7位に選んだのは、11年ぶりの市販ロータリー・エンジンの登場だ。



2023年1月にブリュッセル・モーターショーでデビュー

2023年1月に開かれたベルギーのブリュッセル・モーターショーで、マツダは「MX-30 e-スカイアクティブR-EV」を公開。9月に日本で「マツダMX-30ロータリーEV」という車名で日本に導入した。

エンジンを発電機としてのみ使用するシリーズ式のプラグイン・ハイブリッド(PHEV)で、新しく開発されたロータリー・エンジンは8C型と呼ばれる830ccの水冷1ローターだ。エンジンの出力は最高出力72ps(53kW)/最大トルク112Nmと控えめだが、そのコンパクトさを活かして発電と駆動用の2つのモーターと同軸上に配置したレイアウトを実現している。



第二の矢も放たれる

しかし、効率重視のレンジエクステンダー的な使い方は、世のロータリー好きを満足させる内容とは言い難いものだった。そんな不満を見越したかのように、マツダはジャパン・モビリティショーで新生ロータリーの二の矢を放つ。ショーモデルの「アイコニックSP」だ。

FD3S型「RX-7」の再来を思わせる流麗なコンパクト・スポーツカーは、2ローター+モーターのロータリー・ハイブリッド・システムを搭載。1450kgの軽量ボディに370psというスペックは、モーター駆動とはいえ、新世代ロータリー・スポーツを期待させるに十分だ。

さらに、ロータリー・エンジンは水素をはじめとするカーボンニュートラル燃料との親和性も高く、内燃エンジンの存続策としても有望。その希望も込めて、ロータリー・ハイブリッド・システムを今年のトピックにひとつに挙げたいと思う。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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