2024.01.01

CARS

【後篇】Sクラスに勝った初めての7シリーズのi7を筆頭に、iX1、i4、XMに試乗 最近攻めてるBMWの電動モデルにイッキ乗り!

iX1、i4、i7というサイズの異なるBEV3台とプラグイン・ハイブリッドのフルサイズSUVとXMを加えた最新のBMW4台を箱根でイッキ乗り。電動化されたBMWの新しい魅力とは何か? 大谷達也と島下泰久のふたりのモータージャーナリストとエンジン編集部の村上、荒井の4名で座談会を行った。今回はiX1を取り上げた前篇に続いてi4、i7、XMの後篇をお送りする。◆【前篇】から読む場合はこちらから!

バランスがいいi4

荒井 i4はどうでしたか?

島下 もともとBMWはi3とかi8とか、電動モデルを別立てでやろうとしていたけれど、担当者が止めちゃったりしてその計画が頓挫した。それでしばらく空白期間があって、その後でしれっと出てきたのがi4。ある意味で、なんの違和感もないBEVですが、だからこそかつてのBMWらしさが滲み出ていて、懐かしいとさえ思った。いっぽうで、最新世代のiシリーズに比べると、ちょっと古い感じがしたのも事実です。



村上 僕もよく似た印象を持ちました。その意味で、これはBMWが作る電気自動車のあり方を示す、ひとつの象徴的なモデルだと思った。

大谷 どんなところが?

村上 電気自動車としてこれ見よがしなところがないでしょ? i5もそうだと思ったけれど、i4はまさにその典型、とにかくBMW。

島下 その意味において「パワートレインがなんでもBMWはBMW」ってことを、ものすごく強く主張しているような気がします。

i4 eドライブMスポーツの走りは軽快だ。ハンドリングもナチュラルで気持ちがいい。乗り心地もしなやかである。ヴァーネスカレザーのシートは掛け心地がやや硬め。室内には物理スイッチが少なく、エアコンの調整などもタッチパネルで行う。


大谷 BEVのクセがないから、なおさらそういう印象を与える。

島下 そうそう。「みなさん、なにをいまさら騒いでいるんですか?」って言っている感じがします。

村上 それって結局、クルマとしてのバランスがいいってことですよね。僕は、そこにいちばん感心しました。

大谷 バランスがいいっていえば、パッケージングもうまい。いまさらですが、BMWの4ドア・クーペって、初作の5シリーズGTで躓いたわけじゃないですか。でも、このi4はスタイリングと室内スペースのバランスもうまくとれている。ただ、BEVとエンジン車でプラットフォームを共用するようになってから、かつてのように着座位置が低くなくなったことを残念に思っているBMWファンはいるかもしれませんよね。



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