2024.02.12

CARS

既成概念を打ち破る、軽トラの可能性を最大限に活かしたスズキ・スーパーキャリイのカスタマイズ・モデル

スズキは東京オートサロン2024で軽トラックの新たな可能性を探るコンセプト・モデル、「スーパーキャリイ・マウンテントレイル」を参考出品した。

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富裕層にも人気の軽トラック

最近、軽トラックを趣味専用の道具として購入する富裕層が増えているという。例えば、釣りやマリンレジャーを考えた場合、磯の香りが強い道具や仕留めた獲物などを乗用車の荷室や室内には置きたくない。そんなときに軽トラならばそれらを荷台に載せることで気兼ねなく運ぶことができる。さらに、そういった富裕層が求める軽トラは言うまでもなく室内の快適装備もフルに満載したもの。そうでないと買ってもらえないのだそうだ。

スーパーキャリイ・マウンテントレイル

山で楽しむ

今回オートサロンでスズキが提案したスーパーキャリイ・マウントトレイルは「アクティブな大人が山をストイックに楽しむためのクルマ」をコンセプトにした趣味性を高めた軽トラック。ベースとなったスーパーキャリイはキャビンの後部を拡大することでリクライニング機能を備えるなど快適性を高めたモデルだ。

エクステリアは、オフロード・モデルではお馴染みの外板パネルを持たないパイプだけで構成された思い切ったデザインのドアを採用することでワイルドさを強調。フロント・バンパー下部にもガードパイプを這わせている。ただし、このデザインでは全長が長くなり、軽自動車枠をはみ出してしまう。

スーパーキャリイ・マウンテントレイル

軽自動車枠にこだわる

そこで「軽自動車の可能性を探る」スズキは、そのオーバーした長さの分だけリア・オーバーハング部分にあたる荷台をカットし、軽枠内に収めた。結果として、スーパーキャリイの軽トラとしては大きなキャビンがさらに強調され、独特の個性的なデザインにも仕上がっている。ちなみに、全高はパイピングを含め、軽自動車枠である2mを超えていないのだそうだ。

まさに、軽トラの商用車としてではない新たな可能性と世界観を具現化した1台だ。

スーパーキャリイ

文=小林和久 写真=宮門秀行

(ENGINE WEBオリジナル)

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