2024.02.25

CARS

2台持つとクルマはもっと楽しい! アルファ・ロメオ147と三菱パジェロ・ミニに、イタリアの想い出が蘇る!!

アルファ・ロメオ147(2003)と三菱パジェロ・ミニ(2012)を愛するオーナーの石井さん

全ての画像を見る
雑誌『エンジン』の人気企画、「2台持つとクルマはもっと楽しい」。高校・大学とゴルフ部に所属し、トーナメント・プロを目指した石井 聖さん。夢を断念して渡ったイタリアは、価値観を変えるほどのインパクトを与えた。特別に仕立てられたアルファ・ロメオ147に乗るとイタリアを想い出す。


ドアを開けてびっくり


東京都文京区在住の石井聖(きよし)さんはアルファ・ロメオ147(2003)と三菱パジェロ・ミニ(2012)の2台持ちだ。

石井さんの自宅から撮影場所である茨城県龍ケ崎市のゴルフ場まで、アルファ・ロメオ147は私が運転していくことになった。

ローダウン、スポーツ・サスペンション、BBSホイール、チタン合金マフラー、レカロ・シート、カーボン調ルーフをはじめ、様々なパーツが組み込まれている。


オリーブグリーンのボディ・カラーにまず目を奪われる。ドアを開けてさらにびっくり。グリーンのレカロ・シート、モモのステアリング・ホイールとシフト・ノブ、さらにはスパルコのペダルと、只者ではない雰囲気に室内が包まれている。

イグニッションをひねると、ブォオン! と野太いサウンドが響いた。どうやらマフラーも純正ではないらしい。ストロークが長く、ムニッとしたシフト・フィールに「そうそう、アルファ147ってこうだったね」と独り言ちて、1速に入れてスタートする。首都高速の入り口まで、石井さんが運転する三菱パジェロ・ミニを追走する。足回りも固めてあるようだ。乗り心地はかなり硬い。



インテリアの雰囲気、野太いエグゾースト・ノート、そして硬めの乗り心地により、かなりレーシーな気分になる。首都高速に入るとレブリミットの7000rpmまで、踏み込んでみた。プォーーン! いい音である。2リッター直4ツインスパークは、どこかの回転域でドラマがあるといったエンジンではないが、レブリミットまで淀みなく回り気持ちがいい。

ゴルフのためのスープラ

ゴルフ場の駐車場で撮影を開始する。三菱パジェロ・ミニから降り立つ石井さんは、赤いニットに紺のブレザー、ボトムは白いパンツという組み合わせでスタイリッシュである。トレーニングをしているのだろうか、贅肉がほとんどなく、シュッとしている。



「実は高校・大学とゴルフ部に所属しておりまして、当時は真剣にトーナメント・プロを目指していました。大学に入ると自分でゴルフ場に行かねばならず、どうしてもクルマが必要になりました」

石井さんがゴルフのために手にした最初のクルマはトヨタ・スープラ(A80型)だった。

「クルマ好きの父が買ってくれました。スープラの運転は楽しかったです。僕がクルマ好きになったきっかけはトヨタ・スープラですね。様々なゴルフの大会にスープラで行きました。そこで、上には上がいるということを知るわけですけど(笑)」



大学3年になると、このままプロを目指すのか、就職するのかの判断を迫られるようになった。石井さんは悩んだ末、後者を選択する。そんなとき、プロ・ゴルファーになることを応援していた石井さんのお父さんから声がかかった。

「父がちょうどそのころ、イタリアの食材を輸入販売するビジネスを新しく立ち上げようとしていたんです。で、僕に“お前、イタリアへ行かないか?”と」

お父さんとしては、プロ・ゴルファーになる夢を断念した息子を気遣っていたのかもしれない。石井さんは大学を卒業するとすぐにイタリアへと旅立った。



「ミラノから30kmほど離れたところにある製粉会社に就職しました。父はその会社の日本法人を立ち上げて、イタリアと日本の橋渡しを僕が担当するようなことになり、それから13年間、イタリアと日本を行ったり来たりする生活をしたんです」


無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement