2024.02.10

CARS

クルマ好きの秘密の桃源郷 建物の中に街灯に照らされた名車が並んだ街並みが浮かび上がる! アバルト、ジャガー、ブガッティ、ポルシェ、etc 始まりはたった1台の小さなミニカーだった!

アバルト、ジャガー、ブガッティ、ポルシェなど、すべて丸い目の、小さな17台とオーナーのKさん

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雑誌『エンジン』の人気企画、「2台持つとクルマはもっと楽しい」。日本有数のワインディング・ロードが目の前という風光明媚な土地にイギリス、イタリア、フランス、そしてドイツの、全部で17台ものやや小さめのクルマたちが見事に収まる、とびきり素敵なガレージを構えるKさん。その原動力になったのは、もはや傷だらけの、小さな色あせたミニカーだった。


建物の中に小さな街がある

街道を離れ、遠くに美しい山肌を眺めながら峠道を走ると、目的地の別荘が見えてきた。その隣の、片屋根で周囲より細長い建物の前に、日本ではあまり見かけないVWカリフォルニアが駐まっている。

「いい時期にいらっしゃいました。もうすぐ雪が積もって、鋼鉄製の雪囲いがないと重みでシャッターが壊れるほど。4月まではクルマも出せなくなり、みんな冬眠するんです」

そういって出迎えてくれたのがこの建物の主、Kさんだ。中に入り、暗がりの中を先へ進むと、小さなドアの向こうに、愛らしい丸いお尻が見えた。フィアット500ベースのアバルト595と、アバルト・レコルト・モンツァ。そして、その先の景色に、僕は息を飲んだ。

アバルト595エッセ・エッセ(1964)、アバルト・レコルト・モンツァ(1958)、アシュレイGT(1965)


建物の中なのに、小さな街灯で照らされた路地があった。手前の突き当たりにいたのが、最初に見えた2台のアバルトと緑色のクーペ。その反対側の路地の突きあたりの引き戸の奥に3台。左手には欧州の旧い街並みにあるようなアーチが3つ並び、それぞれに2台。さらに、左手の戸の奥にもまだ1台が見える。

ブルーのブガッティ。漆黒のジャガーEタイプ。そんなクルマ好きならば誰もが知る名車たちと、洋書の中でしか見たことのない希少なクルマたちが、整然と並んでいた。

アーチの反対側のシャッターを開けるとクルマが周回できるアスファルトのコースがあり、そこにもまだ2台。そして隣の土地に建つ、別荘のビルトイン・ガレージにもさらにまた2台。すべてKさんの、すべてが愛らしい丸い目のクルマたちだ。その数、合計17台! そして何より驚いたのは、サーキット仕様にする予定の1台だけを除き、すべてナンバープレートが付いている。ガレージ内のこのクルマの配置は、ほかのクルマを動かさず、好きな時に好きなクルマですぐに走り出せるよう、動線を確保するためだったのだ。

ゴッチアと並んで思い入れの深いジャガーEタイプ(1962)と、現在エンジン修理中のフィアット508Sバリラ(1935・写真右)。

「飾っておくだけでは物足りなくて。僕は走らせるのが好きなんです。年に2度、友人たちと“ドライビング・パーティ”という催しをしています。みんなにこのクルマたちに乗ってもらって、BBQをして。最後には酔って、あのサムルソンの中で寝ちゃった人もいる」

いやはやここをクルマ好きの桃源郷といわずして、何というのだ。


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