2024.03.15

CARS

これが、BMW XMに乗った自動車評論家のホンネだ!!「とにかくすべてが攻めている! 振り切っている! さらなる上を見せつけられた思いだ!」by 森口将之

BMW Mシリーズの頂点に立つXM

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今年もやりました「エンジン・ガイシャ大試乗会」。2024年、大磯大駐車場に集めた注目の輸入車36台にモータージャーナリスト36人が試乗! BMW Mシリーズの頂点に立つXM。どんなクルマとも似ていない脅威的な存在感。すべてが規格外のスーパーSUVに乗った武田公実さん、森口将之さんのホンネやいかに?


「まぎれもない“M”」武田公実

伝説のミドシップスーパーカー“M1”に次ぐ、史上第二の“M”専用モデル。ただ、もはや定番の一つとなったSUV様式で、しかもPHEVながら、やはり“M”は“M”。システム総出力653psのもたらす走りは、クールに熱い。そして48Vアンチロールバーのおかげか、コーナーにおいてもロールはほとんど見せず、まるで真横に吹っ飛びそうな回頭性をもって、巨大な体躯を感じさせないフットワークを披露する。これはやはり、まぎれもない“M”なのであろう。

23インチの巨大ホイールをはじめインパクトのあるディテールの数々はエクステリアだ けでなく、インテリア、さらにはエンジン・ルームにまでおよぶ。サイド・ウインドウの縁をぐるりと彩るゴールドのラインは標準装備。電子制御式のディファレンシャルとサスペンション、ブレーキ、エグゾースト・システムなどはすべてMの名を冠した専用品となる。


そしてXMとのドライブを続けているうちに、余人から嫌われることを恐れない強烈なボディ・デザインや、BMW門外漢にはとっつきにくい各種設定スイッチの操作でアタフタしてしまうことさえも、ある種の「通過儀礼」であるかのように感じられてきた。

自分自身が元気ハツラツな時には、気持ちをさらに引き上げてくれる最高の相棒となる。でも、そうでない時にはクルマに負けてしまいそうにもなる。この恐るべき“M”と真っ向から向き合うには、強靭な精神力と自己肯定力が必要とさえ感じたのである。




「好き嫌いを超えて尊敬」森口将之

とにかくすべてが攻めている。振り切っている。現行7シリーズでもそう感じたけれど、さらなる上を見せつけられた思いだ。

XMと聞くと僕は反射的にシトロエンを思い出すので、対極にあるようなスタイリングは受け入れないけれど、それでも結構! という言葉が返ってきそうなほど、スタイリングもカラーも突き抜けている。敵ながらあっぱれだ。伝統的な富裕層ではなく、Z世代のミュージシャンやアスリートなら、このテイストを歓迎しそうな気もするし。

現行BMW Mシリーズの頂点にあたるモデルがXM。パワートレインは4.4リッター V8+モーターのプラグイン・ハイブリッドで8段ATを介して4輪を駆動する。最高出力/最大トルクはエンジンが360kW/650Nm、モーターが145kW/280Nm。全長×全幅×全高=5110×2005×1755mm。ホイールベース=3105mm。車両重量=2710kg。車両本体価格=2130万円。

走りもその姿に負けないぐらいアグレッシブ。プラグイン・ハイブリッド車というと日本ではエコカーという認識なのに、4.4リッター V8ツイン・ターボにモーターを組み合わせ、迫のサウンドまで届ける。ボディはポルシェを思わせるソリッド感で、乗り心地は硬質。おかげで2.7tの巨体を自在に曲げていける。

カーボンニュートラルというテーマを出されても、おとなしくはしない。できることをやり抜いていく。好き嫌いを超えて尊敬できる部分である。

写真=小林俊樹(メイン)、神村 聖(サブ)

(ENGINE2024年4月号)

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