今年もやりました「エンジン・ガイシャ大試乗会」。2024年、大磯大駐車場に集めた注目の輸入車36台にモータージャーナリスト36人が試乗! 2024年1月の東京オートサロンで日本初公開となったセブン340に乗った斎藤慎輔さん、藤原よしおさんのホンネやいかに?「スーパーカーよりもはや希少」斎藤慎輔
今年の東京オートサロンで初お披露目されたばかりのケーターハム・セブン340Rですが、こんなにも早く乗せていただけるとは。
セブンが最近ではスーパーカーの類よりも、もはや貴重かもと思えるようになった。車重540kgなんていうスポーツカーが新車として売られているのは、もはやセブンだけだし、半身を剥き出しにして乗る緊張感が得られるのも、4輪ではこれだけ。

オドメーターを見るとまだ200kmにも達していない。なのに「好きなだけ回しちゃっていいです」と言ってもらえれば、もう楽しむしかないでしょ。
フォード製の2リッターデュラテックは172psと今となっては平凡な数値ながら、ド新車とは思えない豪快かつ軽い回転フィールで、腰まわりから威勢よく吹き込んでくる走行風と、エイボン製のタイヤが跳ね上げる小石がバチバチと飛んでくる中で、自在な加速を可能にしている。
LSDを備え、振り回すのも簡単ではあるけれど、一方でしっかりと路面を捉える安定性を備えることも確認。ただただ楽しませてもらいました!
「未来永劫二度と現れない」藤原よしお
今やケータハム以上にケータハムのなんたるかを知っている親会社VTホールディングスが、製造中止直前にフォード・デュラテック2リッター直4エンジンを1800基! 一括購入したことで誕生した、一番セブンらしいセブン。
ワイド・トラックのスポーツ・サスペンション・パックや15インチ・ホイールを備えた340Rで車重は540kg、パワーは172ps。いわば現代に蘇ったスーパーセブンBDRといったところ。
もうその時点で面白さは確定済み。実際、なんの電子デバイスもアシストもない純真無垢な成り立ちは911GT3 RSとは正反対だけれど、乗り手の腕と度胸と根性と愛を試すスポーツカーとしての芯の部分はまったく一緒。
しかもカリカリし過ぎず、でも十分以上にパワフルで扱いやすいデュラテックとシャシーのバランスが絶妙で、右足とお尻に神経を集中しながらステアリグを握れば、時速60km/hでもドライビング・エクスタシーを味わえる!
こんなクルマ他にはないし、未来永劫二度と現れない。そしてこの340Rを手懐けた暁には、どんなスーパースポーツも乗りこなせるはず。買うなら今だ!
写真=茂呂幸正(ENGINE2024年4月号)
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