2024.05.13

CARS

e-トロン以外も利用可能 アウディが東京都心に世界で7か所目となる充電施設を開設

アウディがドイツを中心にヨーロッパに設置している充電施設、「アウディ・チャージング・ハブ」が東京・紀尾井町にオープンした。欧州以外では初、世界では7か所目となる。

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最速クラスの急速充電に対応

アウディ・チャージング・ハブは、電気自動車=バッテリーEV(BEV)を中心とした充電施設で、設置される国や地域において最速クラスの急速充電に対応している。さらに、再生エネルギー由来の電力を使っていて、東京・紀尾井町の場合は、充電スポットの屋根に設置したソーラーパネルで隣接された蓄電池に充電。充電需要の低い時間帯にカーボンニュートラルの電気を蓄え、充電需要が高まる時間帯に充電を提供する。



BEV潜在ユーザーも掘り起こす

都心の一等地である千代田区紀尾井町は、高級ホテルをはじめ、最近では商業施設やタワーマンションなどが続々と誕生していて、再開発が進んでいる。こうしたマンションなどでは、自宅での充電ができないケースが多く、アウディ・チャージング・ハブを設置することで、都市部のBEV潜在ユーザーを掘り起こす狙いも込められている。アウディ・チャージング・ハブ紀尾井町の向かいには、正規販売店の「Audi City 紀尾井町」があり、BEVに興味を持つ層に向けたアピールポイントにもなる。

アウディ・チャージング・ハブ紀尾井町には、蓄電池を備えたCHAdeMO(チャデモ)規格の急速EV充電器を2基4ポート設置。この充電器は、2023年1月20日に発表されたパワーエックスとの事業提携に基づき、パワーエックス社製の蓄電池型超急速EV充電器「ハイパーチャージャー」を採用している。



最大出力は150kW

充電器は1基につき2つのポートを備え、同時に2台の急速充電が可能。1台のみを充電している時の最大出力は150kW、2台同時の場合は1台当たり最大120kWとなる。

なお、Q8 e-トロン、SQ8 e-トロン、e-トロンGT、RS e-トロンGTは150kWでの充電に対応。150kWでの充電した場合、航続距離100km分の充電は、Q8 e-トロンなら約8.5分間、e-トロンGTなら約6.5分間で完了する。



メンバー以外も利用可能

アウディ・チャージング・ハブ紀尾井町は、アウディとフォルクスワーゲン、ポルシェのBEVオーナー対象に提供されている「プレミアム・チャージング・アライアンス」(PCA)のメンバーはもちろん、他メーカーのBEVユーザーすべてに開放される公共性の高い充電ステーションになっている。充電スペースも広く、大型BEVでも余裕を持って充電できるのも魅力だ。

2基4ポートのうち、1基2ポートはPCAメンバー専用で、優先的に利用できる。さらに今後、PCAメンバー向けに予約システムを導入するとしている。なお、現在PCAメンバー数は6000人を超え、PCAメンバー向けの最大150kWの急速充電ネットワークは全国356拠点にまで拡大している。

利用料金はPCA月額会員が75円/分、PCA都度会員が200円/分、一般利用は250円/分となっている。

今回のオープンを記念して、2024年4月26日から6月30日まで、全BEVユーザーに急速充電30分無料体験キャンペーンを提供。利用方法は充電器にある二次元コードを読み取り、必要情報を入力することで、1ユーザーにつき期間中最大2回まで急速充電が利用できる。



文=塚田勝弘

(ENGINE WEBオリジナル)

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