2024.08.08

LIFESTYLE

暑い夏は涼しい湖で過ごそう! これは芦ノ湖に浮かぶ緑の公園? 「箱根遊船 SORAKAZE」に乗ってみた!

箱根関所跡港に近づく遊覧船SORAKAZE

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東京からのドライブにも最適な箱根に、遊び心があふれたデザインの遊覧船がお目見えした。そのコンセプトは「芦ノ湖に浮かぶ緑の公園」だという。

定員を550人に減らした代わりに……

クルマ好きにとっては走りを楽しむ場として知られ、本誌を含めた自動車専門誌が取材の舞台にもしている箱根。その箱根に今年2月、新しい乗り物が姿を現した。といっても路上ではなく湖上の話。芦ノ湖を巡る遊覧船に加わった「箱根遊船SORAKAZE」だ。



東海道の関所があった江戸時代から温泉地として親しまれた箱根は、明治に入ると観光客が急増。芦ノ湖遊覧船を運行する箱根遊船が創業し、まもなく現在の西武グループに入った。さらに第二次世界大戦後には小田急電鉄が、箱根海賊船を就航。バスを含めた西武との激しい競争は「箱根山戦争」と呼ばれ、小説や映画にもなった。

しかし近年、西武グループの伊豆箱根鉄道がこの地での展開を縮小することになり、富士山の北麓などで鉄道やバスを運行し、富士急ハイランドでもおなじみの富士急行が事業を引き継ぎ、新型船を就航させることになった。

箱根遊船SORAKAZEは新造ではなく、以前からある船体を継承した。デザインはJR西日本特急列車「やくも」、完全電気推進タンカー「あさひ」などを手掛けた川西康之氏が担当。定員を700人から550人に減らす代わりに、遊び心あふれる船内やデッキに仕立てた。「芦ノ湖に浮かぶ緑の公園」というコンセプトは、写真を見ていただければ理解してもらえるだろう。



グランピング施設も楽しめる

さらに富士急は、箱根と熱海の中間にあり、伊豆スカイライン入口に近い十国峠の施設も伊豆箱根鉄道から譲り受け、レストハウスやケーブルカー、山頂の展望台をリニューアルしたほか、展望台の近くにグランピング施設「THE GLAMPING箱根十国峠」を新たにオープンしている。

クルマでもアクセス可能なグランピング施設は、武蔵や安房など十の国が見渡せたという名前のとおり、360度のパノラマビューが満喫できる。すべてを忘れて走りに没頭するほど、船上や山頂でのゆったりした時間が心地よく感じるはずだし、逆もまた然りだろう。次に箱根に行くときは、プランに加えてみてはいかがだろうか。



文・写真=森口将之

(ENGINE2024年8月号)

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