2024.07.17

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オーデマ ピゲは何者にも似ていない、唯一無二の存在 腕時計における多様性の象徴、「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」も5周年

腕時計は身に着ける場所やライフスタイル、好みに合わせて、選択肢の幅がますます広がっています。そんな多様性の時代の時計界をリードする各ブランドの“いま”を体現するトップランナーたちを、エンジン時計委員会の8人に熱いコメントで推してもらいました! オリンピックイヤーの2024年にこそ手に入れたい1本を、『夏の時計大特集』で見つけてください。

“新カテゴリー開拓”のトップランナー オーデマ ピゲ

センセーショナルなデビューから5年、同社が「クリエイティビティのキャンバス」と謳う新世代ウォッチは進化を続け、揺るぎない地位を築いている。

エンジン時計委員 細田雄人、髙木教雄の推し! 
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ

「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」誕生5年目の2023年に導入された新ダイアルを採用。ギヨシェ職人ヤン・フォン・ケーネルとオーデマ ピゲのデザインチームが完成させた「シグネチャー」エンボスダイアルパターンの特徴は、グラデーションを成す同心円の波模様。森のようなグリーンがピンクゴールドのケースやインデックス、針、リュウズ、プッシュボタンなどと美しいコントラストを成す。自動巻きクロノグラフ。フライバック機能付き、パワーリザーブ約70時間。ピンクゴールド、ケース直径41mm、30m防水。682万円。

CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック
ラウンドのアウターケースが8角形のミドルケースを挟む複雑な3層構造を成す「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」オリジナルデザインを維持しながら、プロポーションを見直し、直径38mm、厚さ9.6mmのコンパクトサイズを実現。特徴的なエンボスダイアルを彩る「ナイトブルー、クラウド50」は、1972年に誕生した「ロイヤル オーク」のダイアルに用いられたオーデマ ピゲのアイコニックな色だ。自動巻き。パワーリザーブ約60時間。ピンクゴールド、ケース直径38mm、30m防水。467万5000円。

『腕時計における多様性の象徴』 細田雄人(「クロノス日本版」編集部員)
2019年のSIHHで登場した「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」も今年で5周年。既存のオーデマ ピゲのデザインを融合・昇華させた全く新しいフォルムは、まさに腕時計における多様性の象徴だ。発表当初はその何者にも似ていない造形が談論風発を呼び、最近では「スポーツウォッチかドレスウォッチか?」という論議が起きるほど、型に嵌めるのが難しい時計なのである。昨年と今年の新作ではSSケース専用だったスタンプ加工仕上げのモダンな文字盤を18KPGケースにも採用し、新色も続々と投入。特に「ロイヤル オーク」の象徴とも言える「ナイトブルー、クラウド50」を使ったモデルは、ゴールドとのコンビネーションによる色気がムンムンだ。

『歴史は、繰り返す』 髙木教雄(時計ジャーナリスト)
「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」の登場時、多くの時計関係者は戸惑った。私も、その1人だ。これまであったどんな時計にも似ていなかったからだ。まさに、未知との遭遇。思い起こせば「ロイヤル オーク」も「ロイヤルオーク オフショア」も、誕生時にはジャンボ、ビーストと揶揄された。当初散見された「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」に対するネガティブ評が短期間で覆されたことに、メゾンは「それ見たことか」とほくそ笑んだに違いない。さらに昨年初のSSモデルを投入するにあたり、ダイアルもシンプルな新デザインとしてより広い層へのアピールに成功した。その新ダイアルを、これら2作はPGで受け継ぐ。手彫りギヨシェから起こした型打ち装飾は、工芸と工業との完璧な融和の成功例である。

問い合わせ=オーデマ ピゲ ジャパン Tel.03-6830-0000

写真=近藤正一

(ENGINE2024年8月号)

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