2024.07.09

CARS

250km/hでも加速の勢いが衰えないことに度肝を抜かれた! ロータスの電動4ドア・サルーン、エメヤにモータージャーナリストの大谷達也が試乗 エメヤRはなんと918馬力!!

ロータス・エメヤにモータージャーナリストの大谷氏がアウトバーンを含むドイツとオーストリアで試乗した。

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エヴァイヤ、エレトレに続く新生ロータスの第3弾、エメヤ。最高出力612馬力。前後にモーターを積む4WDEVのスポーツ・にモータージャーナリストの大谷達也がドイツとオーストリアで試乗した。

『空力のロータス』は健在

ロータスの最新作“エメヤ”は4ドアGTがコンセプト。しかも試乗コースにはアウトバーンの速度無制限区間が含まれていたから、その高速性能を存分に試して欲しいというのがイベントの主旨なのだろう。そこで前方の視界が開けたところで、私はアクセレレーターを一気にフロアまで踏み込んだ。 



そのとき私がステアリングを握っていたエメヤSは前後にモーターを積む4WDのEVで最高出力は612ps。だから車速が180km/hを軽々と超えても驚かなかったが、220km/hを過ぎ、250km/hに近づいても加速の勢いが衰えないことには度肝を抜かれた。なにしろ、公道で250km/hまでストレスなく到達できたクルマは、私にとってエメヤが初めてだったからだ。 

その原動力となったのはモーターのパワーだけでなく、優れたエアロダイナミクスにもあったはず。ちなみにエメヤはボディの前後4ヵ所にアクティブエアロを装備し、ダウンフォースと空気抵抗を常に最適制御しているという。この一事をもってして「ジーリーの傘下となっても『空力のロータス』は健在」と決めつけるのは早計かもしれないが、ステアリング、アクセレレーター、ブレーキ・ペダルといったコントロール系のすべてが優れたリニアリティを備えていて、約2.5トンの車重をほとんど意識させることなく、ドイツとオーストリアの国境にまたがるワインディング・ロードを軽やかに駆け抜けていったことには驚きを禁じ得なかった。 





しかも乗り心地はしなやかで静粛性も高く、ロング・ツーリングを試しても疲労感はほとんど残らない。「ひょっとしてEVはグランドツアラーと相性がいいのかも?」と、そんな思いも脳裏をよぎったが、ドイツ国内の急速充電施設でエメヤが50kWh以上の電力をわずか30分間で呑み込むのを見て、その思いはさらに強まった。ちなみに、この際の充電出力はおおむね150kWだったので、同程度の充電スピードは、150kWの急速充電器が増えている日本国内でも体験できることだろう。

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