250km/hでも加速の勢いが衰えないことに度肝を抜かれた！　ロータスの電動4ドア・サルーン、エメヤにモータージャーナリストの大谷達也が試乗　エメヤRはなんと918馬力！！

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ロータス・エメヤにモータージャーナリストの大谷氏がアウトバーンを含むドイツとオーストリアで試乗した。

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扱いやすい“S”と怖いくらいの“R”　

とにかく、1台のグランドツアラーとしてまとまりがよく、扱い易いというのがエメヤSの印象。これが、918psの最高出力を誇るエメヤRではさらに動力性能が向上し、加速時にはちょっと怖いくらいの挙動を示すものの、基本的なドライビング・フィールはエメヤSと大きく変わらない。こうしたクルマ作りのうまさこそ、自動車メーカーとしてはライトウェイト・スポーツカーが主力だったものの、エンジニアリング会社としては大小様々なモデルを生み出してきたロータスのDNAと呼ぶべきものではないのか？　

商品戦略担当常務取締役のデイヴ･ギルバートに私の思いをぶつけると、こんな答えが返ってきた。「現在のロータスはドイツ、中国、イギリスの3カ国に開発拠点がありますが、ドイツは車両全般、中国は電動パワートレインを中心に開発しているのに対し、イギリスのヘセルでは主に“お尻”を使ってクルマを評価しています」　

やっぱり、そうだったのか。だからといってすべてのロータス・ファンがエメヤを受け入れるとは思えないが、そこにロータスの伝統が感じられることは間違いのない事実である。

文＝大谷達也　写真＝グループ・ロータス

■ロータス・エメヤ
エメヤRの車体サイズは5139×2123×1459mm、軸距は3069mmとポルシェ・タイカンよりさらにひとまわり大きく、とくに後席居住空間はかなりゆとりがある。容量102kWhのバッテリーは床下にフラットに配置。車両重量は2590kg。モーターは前225kW、後450kWを発揮。2段変速機を備えている。日本国内の価格は発表されていないが、Rのイギリス仕様は約16万5000ポンド、Sは約12万9500ポンド（1ポンド＝205円換算で3382万5000円と2654万7500円）。

（ENGINE Webオリジナル）

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