2024.07.09

CARS

2025年1月発売のマイナーチェンジ版の新型VWゴルフを初見せ 光るエンブレムでライバルと差別化

フォルクスワーゲン・ジャパンがプレス向けに開催した「Volkswagen NEW ERA」(フォルクスワーゲン・ニュー・エラ)では、フルモデルチェンジで一新した新型ティグアンとパサート、マイナーチェンジを受けた新型T-Cross(クロス)とゴルフが披露された。

通称「ゴルフ8.5」が登場

報道陣の注目度が高かったのは、やはり基幹モデルであるマイナーチェンジ版のゴルフ。会場にはスポーツ・モデルのGTIが展示された。8世代目の進化版ということで「ゴルフ8.5」とも呼ばれるマイナーチェンジ版は、内外装をリフレッシュ。外観では、ヘッドライトのデザイン変更もさることながら、フロント・グリルに配された日本初採用のイルミネーション付きVWエンブレムがトピック。精悍なフロント・マスクをより際立たせるとともに、先進的な雰囲気を漂わせている。



インフォテインメントを一新

インテリアでは、インフォテイメント・システムの刷新が目を惹く。最新の「MIB4」が採用され、センタークラスターの前方視界を遮らない場所に置かれた大型の12.9インチ・タッチディスプレイは、ドライバーに向けて角度を付けることで、視認性の向上も図られている。

さらに、従来型では、操作性にやや難があったエアコンの使い勝手も向上。使用頻度の高いエアコン温度や音量の設定は、ディスプレイ下部に配されたバックライト付きタッチ・スライダー・バーで行えるようになり、操作性の向上が図られたのが朗報だ。メニュー・ボタンの配置も大型画面を活かすように改良され、画面の上下の帯には、使用頻度の高い機能へのショートカットやエアコンの設定状況が常時表示されるなど、ホーム画面での情報の一覧性も改善。また、演算処理も向上し、地図スクロールなどのレスポンスも引き上げられている。

さらに、「MIB4」では「IDA(アイダ)ボイス・アシスタント」と呼ばれる、音声による機能操作を搭載。インフォテイメントやエアコンなど多くの車両機能をコントロールできるようになった。「ハロー・アイダ」もしくは「ハロー、フォルクスワーゲン」と発話することで起動が、起動コマンドは、任意の言葉への変更も可能だ。さらに、音声認識は、車載コンピューター内で行われるため、クラウド・アップロードが必要な方式に比べて反応速度で有利となっている。



1.0リッターを廃止

搭載されるパワートレーンは、2種類の出力が設定される48Vマイルド・ハイブリッドを備えた1.5リッター直4ターボのeTSI、改良前から引き続き採用される2基の尿素式酸化触媒で排出ガスを浄化するツインドージング・システムを備える2.0リッター直4ディーゼル・ターボのTDI、スポーツ・グレード「GTI」用で20㎰の向上が図られて265㎰(195kW)になった2.0リッター直4ターボのTSIが用意される。

1.5リッターは116㎰(85kW)と150㎰(110kW)の2タイプで、116ps仕様は従来の1.0リッター直3ターボ(110㎰/200Nm)に代わるエンジンで、これまで通り、エントリー・グレードの「アクティブ」系に採用される。150psは上級グレードの「スタイル」とスポーティな「R-ライン」に搭載される。



ラインナップは変わらず

グレードは、アクティブ・クルーズコントールの「Travel Assist」やレーンキープ・アシストの「Lane Assist」、レーンチェンジアシストの「Side Assist Plus」などの最新の運転支援システムが標準装備されるアクティブ・ベーシックを底辺に、快適装備をプラスしたアクティブ、ラグジュアリー・グレードのスタイル、専用のエクステリアやシート、18インチアルミホイールを履くR-ライン」まで、ハッチバック、ヴァリアントにそれぞれ8グレードを設定。さらにハッチバックには、伝統のスポーツ・グレードであるGTIももちろん設定される。なお、価格は現時点では明らかにされていない。

2024年9月に日本での予約注文がスタートし、2025年1月からデリバリーが開始される予定になっている。



文=塚田勝弘

(ENGINE WEBオリジナル)

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