2024.07.17

CARS

ニューウェイが作った限定50台、10億円のスーパースポーツカー レッドブルRB17がデビュー

レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズは、「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2024」で一般顧客向けのハイパーカーとなる「RB17」を公開した。設計から製造までレッドブルが手掛け、わずか50台のみの販売になる。

レッドブルF1の20年の集大成

開発を手がけたのは、数々の名F1マシンを世に送り出し空力の鬼才といわれるエイドリアン・ニューウェイ氏とレッドブル・アドバンスド・テクノロジーズ。6度のコンストラクターズ・タイトルを獲得したレッドブルのF1チーム、オラクル・レッドブル・レーシングの20年にわたるF1の技術革新の成果によるものとしている。



1200ps超のV10ハイブリッド

カーボンファイバー製モノコックを用いる「RB17」は2シーター・レイアウトのクローズド・ボディで、ハイブリッド機能を備えた自然吸気のV10エンジンをミドシップに搭載。最高出力は1200㎰超で、カーボンファイバー製ギアボックスを介して後輪を駆動する。重量900kg以下で、サーキットではF1に匹敵するラップタイムを刻み、最高速350km/hを実現。さらに扱いやすさも兼ね備えるという。

RB17のオーナーは、世界有数のサーキットを体験することができるなど、サーキットでのイベントなどを経て、レッドブル・ファミリーの一員として迎え入れられるという。

50台のRB17はオーダーメイドで製作され、オーナーはボディカラーやインテリアの素材に至るまで、すべてを指定することが可能で、細かいディテールも指定することができる。ただし、残念ながらすでに完売している。



独自のハイパーカーをゼロから設計

オラクル・レッドブル・レーシング・チーム代表兼CEOのクリスチャン・ホーナー氏は、「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでRB17を公開できることをうれしく思います。20年にわたるF1の世界における20年の知見を活用し、独自のハイパーカーをゼロから設計することは理にかなっています。同時に、RB17が将来の名車となることを期待しています」と述べている。

エイドリアン・ニューウェイ氏は、「私は以前からコンセプトから納車まで、ハイパーカーのデザインに挑戦することを考えていました。壮大なプロジェクトであり、旅でした。そして、ついにこの日を迎えることができました。ハイパーカーであるRB17は、紛れもないパワー、スピード、そして美しさという、私たちが支持するものすべてを備えています。私たちは2シーターとして設計し、F1のスピードで走るスリルを、友人やパートナーと一緒に楽しむことができます」とコメントしている。

価格公表されていないが、2022年にRB17の製作発表を行ったときには500万ポンド以上、日本円で10億円以上とアナウンスされた。ただ、外国のメディアによると最終的には600万ポンド程度、日本円で約12億円になるのではとも言われている。



文=塚田勝弘

(ENGINE WEBオリジナル)

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