2024.07.21

CARS

新型ホンダ・フリードに設定された「スロープ」って何者? 幅広い用途に使える新しい福祉車両を提案

3代目に進化したホンダのBセグメント・ミニバン、新型「フリード」で新たに設定されたのが「クロススター・スロープ」だ。

SUVテイストのクロススターがベース

フェンダーのガーニッシュ、専用の前後バンパーなどを装着することでSUV色を強めた内外装を持つクロススターの2列仕様をベースにスロープと電動ウインチを装着。先代までの「車いす仕様車」に代わるモデルで、介護用や福祉車両としてはもちろんのこと、普段の買い物やレジャーなど幅広い用途を想定している。



スロープとウインチを装着

リア・シート後方の車いす乗車スペース用のリア・ヒーター・ダクトに加え、フリード初のリア・クーラーを追加したことで、車いす乗車スペースの快適性を向上。今回から型式指定車両になり、持ち込み登録の手間が省け、納車までの時間が短縮されるのも朗報だ。電動ウインチには速度調整機能・進路補正機能が備わる。



助手席が回転昇降

スロープ車とともに、助手席シートが回転昇降するリフトアップシート車もこれまで通りラインナップされる。リフトアップシートはクロススターの3列6人乗車仕様がベースとなる。

シートの回転から昇降まで、すべて電動で操作を行うことで、車いすや杖を利用する方にとってストレスの少ないクルマの乗り降りを寄与する。また、シートの背もたれの角度やシートポジションの電動調整を採用し、シート調整のしやすさを追求。さらに、車いすの方もシートに乗り移ることで、長距離でも快適に移動できることになる。



ベース・モデルの魅力は踏襲

パワートレインは、スロープが2モーター式に進化した1.5リッター直4のハイブリッドと、1.5リッター直4DOHC i-VTECを搭載するガソリンの2タイプ、リフトアップシートはガソリンのみ。4WDの設定はなく、前輪駆動しか選べない。

標準モデルのフリード同様、「Honda SENSING」(ホンダ・センシング)を全グレードに標準装備。フロント・ワイドビューカメラと前後8つのソナー・センサーを用いたシステムを採用するなど先進安全装備も充実している。

価格は、スロープのガソリンが297万7000円、ハイブリッドが329万5000円とリフトアップシート車は、299万5000円。いずれも福祉車両ということで消費税が非課税になる。



文=塚田勝弘

(ENGINE WEBオリジナル)

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