身に着ける場所やライフスタイル、好みに合わせて、選択肢の幅がますます広がる腕時計の世界。そんな時計、新時代をリードするトップランナーたちに着目しました。エンジン時計委員会メンバーの時計愛溢れるコメントからは、それぞれの魅力がたっぷり伝わってきて、手に入れたくなること間違いなし。『夏の時計大特集』をどうぞお楽しみください。
“カジュアル・ダイバーズ”のトップランナー ブランパン×スウォッチ約70年前に初の本格的ダイバーズウォッチとして登場したブランパンのフィフティ ファゾムスの特徴を忠実に再現。セラミック・ケースはカラフルな6色のバリエーションを持つ。
エンジン時計委員 本間恵子、篠田哲生、数藤 健の推し!
バイオセラミック スキューバ フィフティ ファゾムス コレクション
ブランパンとスウォッチがコラボレーションした、人気の「フィフティファゾムス」に新たな2種類のNATOストラップが登場。いずれもケースのカラーにマッチした統一感のある色が選ばれ、PACIFIC OCEAN(写真)は新しいイエローオレンジ、INDIAN OCEANは新しいグリーンを採用する。バイオセラミックを用いた直径42.3mmのケースは、1953年の原型と同様に91mの防水性を実現。自動巻き。SISTEM51、90時間パワーリザーブ。一部のスウォッチストアのみでの販売。各6万500円。『真夏の本気時計に』 本間恵子ここ最近の日本の夏はやたら暑いし、湿気が高いし、雨もざんざん降るので日常生活防水の時計はつけたくならない。だって時計がかわいそうだもの。このコラボモデルもどうせ水には弱いんでしょ、と思っていたら、防水性能は何と50ファゾム(91m)だ。そこまでやるか。使用済み漁網をリサイクルしたというNATOストラップも、汗や水気に強そう。これなら手元のカラフルなアクセサリーとしてではなく、真夏の本気時計としてつけたくなってしまう。背面から見える自動巻きムーブメントもとびきりカワイく装飾されているので、ぜひチェックしてほしい。『時計愛に満ちている』 篠田哲生“スウォッチ×高級時計”というコラボレーションは、スウォッチグループらしい手法。第二弾としてブランパンの「フィフティ ファゾムス」を選んだのも、アイコンモデルに違う方向から光を当てるという見事な手法だ。カラフルなバイオセラミックケースやウミウシをイメージしたムーブメントの表現など遊び心に満ちたデザインも素晴らしいが、個人的には防水性能を1953年のオリジナルモデルに合わせて「50ファゾム(約91m)」にしたところがツボ。斬新なコンセプトでありつつ、時計のルーツにはしっかり敬意をもつ。それがこのシリーズを、より魅力的にするのだ。『旅好き時計好きの正夢』 数藤 健かつて12年ほど『地球の歩き方』編集記者をやっていた旅好きだ。北極海=ベージュ、太平洋=イエロー、大西洋=ブルー、インド洋=グリーン、南極海=ホワイト、そして月の海=ブラック。う~む、見ているだけで冒険心、旅心がふつふつと沸き起こる。五大陸には足跡を残した。いつかこの六つの海もそれぞれを身に着け訪れたい──と夢想する。月の「嵐の大洋」は行けなそうだけれど、夢は叶わないから夢なのだ。地道にブティックに通い(1度に購入できるのは1本のみ)、6色を揃えても30万円台という“近づきやすさ”も魅力。こちらは、見果てぬ夢じゃないかも。問い合わせ=スウォッチ Tel.0570-004-007
写真=宇田川 淳
(ENGINE2024年9・10月号)
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