2024.08.02

CARS

レクサスLBXに加わった高性能版「MORIZO RR」にサーキットで試乗 これぞ高級スポーツ・スニーカーの味 その仕事ぶりに大いに共感し、感動した!

「LBX MORIZO RR」のATとMTに試乗!

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レクサスの“小さな高級車”LBXに、GRヤリスから移植したパワートレインを積んだ高性能版が登場。サーキットで初乗りした。

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GRヤリスのパワートレインを移植

今年1月の東京オートサロンに出展されたレクサスLBXの高性能版が、ついに市販されることになった。そのプロトタイプに乗せてくれるというので、千葉県の袖ヶ浦フォレストレースウェイまで行ってきた。

その名も「LBX MORIZO RR」。モリゾウというのは、もちろんマスタードライバーの豊田章男氏のこと。そして、RRというのはルーキー・レーシングを指している。すなわちコレ、豊田氏が発案し、レーシング・ドライバーの佐々木雅弘選手が中心になって鍛え上げて完成したモデルなのである。



なんといっても一番の注目点は、GRヤリスのパワートレインが移植されていることだ。これまでハイブリッドだけで、走り好きにはいささか物足りない印象だったLBXに、304ps、400Nmのパワー&トルクを誇る、あの1.6リッター直3ターボが搭載されるのだから朗報である。しかも8段ATに加えて、GRヤリスと同じ6段MTも用意されるのだ。

ノーマルより15mmだけワイドになり、10mm低められたボディは、上質で洗練されたデザインはそのままに、グリルやバンパーまわりに手が入れられてより精悍な印象になった。インテリアでは、ノーマルより座面が10mm下げられたスポーツシートやアルミパッドが採用されたペダルがいかにもスポーツ・モデルという印象を醸しだしている。実はブレーキ・ペダルの角度にまでこだわり、踏みやすいように調整が施されているとMTには旋回時などに使うことも考慮して手動式のハンドブレーキまでもが用意されているのにも驚いた。

着座位置がノーマル・モデルより10mm低い専用スポーツシートやアルミペダルを採用し、スポーティな演出が施されたインテリア。

8段ATモデルの他にレクサス初となる6段MTモデルも用意され、そちらにはレバー付きのパーキング・ブレーキまで装備する念の入れようだ。

さらに、ボディやシャシーの変更点を聞いていて仰け反った。ボディ剛性を高めるためにピボットの打ち増しや接着範囲の延長をしているのはともかく、サスペンションのロアアームの中に熱硬化樹脂を塗布して焼き付け、パーツ剛性を上げて応答性を高めるなんていう涙ぐましい努力までしているというのだ。それで特許まで取得したというけれど、ほとんどバックヤード・ビルダーがやる手作業で、とてもトヨタのような大メーカーがやる仕事とは思えない。もちろん、私はその仕事ぶりに大いに共感し、感動しているのである。

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