2024.08.02

CARS

レクサスLBXに加わった高性能版「MORIZO RR」にサーキットで試乗 これぞ高級スポーツ・スニーカーの味 その仕事ぶりに大いに共感し、感動した!

「LBX MORIZO RR」のATとMTに試乗!

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サウンド・システムが凄い!

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さて、まずはATモデルから試乗。発進が滑らかなのはもちろんだが、そこからの加速感が素晴しく気持ち良く、しかも荒っぽさが微塵もないのに感心した。なるほど、同じエンジンを搭載していると言っても、GRヤリスとはまるで違う乗り味を狙っているのだとわかる。ロード・ノイズやメカニカル・ノイズの侵入も少なく、いかにも大人のスポーツ・モデルという感触である。全体に骨太感があり、クルマの動きが極めて安定している。ステアリングを切り込んだ時の反応がピーキーではなく、それでいて切れば切っただけ曲がってくれるから、安心してコーナーに進入して行ける。立ち上がりのトラクションのかかり方も上々だ。



さらに、ドライブ・モードをスポーツ、電子制御オフと切り換えていくと、クルマの動きだけではなく、音まで大きく変わってくる。なんとスピーカーからモード別に異なるサウンドを響かせるシステムが付いているのだ。ブリッピング音はもちろん、バックファイヤーのパンパンという音までシンセサイザーで作っているという。回転音とブリッピング音のお手本はLFA、バックファイヤーはGRスープラのものを真似ているのだとか。モリゾウさんも佐々木選手も、においや音が大好きなんだそうで、エンジニアもかなり気合を入れて音づくりをしているのがわかって、それを聴きながら走っているだけで、思わず笑ってしまった。



そしてMTにも乗ったが、こちらはATよりも気合を入れて走る必要があり、笑いながら音を楽しんでいる余裕は私にはなかった。というよりも、真剣に集中して走りたい気分にさせるクルマなのだ。ノーマル状態からスポーツ設定だからMTモデルにはスポーツ・モードはなし。

ATかMTか、どちらを選ぶかは好み次第。いずれを選んでも高級スポーツ・スニーカーみたいな大人のスポーツ・テイストが付いてくる。

文=村上 政 写真=柏田芳敬

■レクサスLBX MORIZO RR 
駆動方式 エンジン・フロント横置き4WD
全長×全幅×全高 4190×1840×1510mm
ホイールベース 2580mm
車両重量 1440kg
エンジン形式 直列3気筒DOHCターボ
排気量 1618cc
ボア×ストローク 87.5×89.7mm
最高出力 304ps/6500rpm
最大トルク 400Nm/3250-4600rpm
トランスミッション 8段AT/6段MT
サスペンション(前) マクファーソン式ストラット/コイル
サスペンション(後) ダブルウィッシュボーン/コイル
ブレーキ (前、MTは前後)通気冷却式ディスク、(後)ディスク
タイヤ(前後) 235/45R19
車両本体価格(税込み) 650万円

(ENGINE2024年9・10月号)

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