2024.11.03

CARS

「スポーツEVじゃ圧倒的に世界一 by 国沢光宏」「新時代のスポーツカー像をつくりあげた画期的なモデル by 岡崎五朗」「一度ステアリングを握ればわかる by 山本シンヤ」第3位、ヒョンデ・アイオニック5N 絶賛の声続々!

BEVと自分とが実生活で関係を結ぶのはもう少し先だろうが、このクルマはいますぐにでも乗ってみたい by 小川フミオ

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雑誌『エンジン』の大人気名物企画、「エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス」。「いい・悪い」ではなく、「身銭を切ってでも欲しいかどうか」、「そのクルマにどれだけ大きな愛情を注げるか」に加えて、今年はオリンピックイヤーにちなんで「時代のトップランナー」も選考テーマとした。44名のホット100選考委員のジャーナリストと編集部員、そして今年もEPC(エンジン・プレミアム・クラブ)会員が加わって、2024年の今だからこそ買いたいと考える20台にポイントをつけて投票し、新車で買える注目の100台を選んだ。まずは2024年版のホット100に選ばれた上位20台をカウントダウン形式で発表する。3位になったのは、なんとBEVのヒョンデ・アイオニック5N。しかもこの順位、なんとなんとノーマルのアイオニック5は含まれていないのだ!

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第3位! ヒョンデ・アイオニック5N 228pt


初登場でいきなり3位に食い込んだヒョンデ・アイオニック5N。筆者は電気自動車の多くは「効率論」、つまり左脳で評価されることが多いが、このモデルは右脳、つまりスペックではない「エモーショナル」な部分が高く評価されたと分析している。



筆者と同じく1位に選んだ小川フミオ氏は、「電気自動車はエンジン車の代わりになる、みたいな、これまでの存在理由とまったく違う視点で開発された衝撃的なモデル。BEVと自分とが実生活で関係を結ぶのはもう少し先だろうが、このクルマはいますぐにでも乗ってみたい。デジタル技術すごい」と大絶賛。


多くの人が高く評価したポイントの一つが、前後デュアルモーターの制御をフル活用した変幻自在なハンドリング。「開発陣のなかの走り屋が中心になって仕上げた超ハンドリングを持つBEV。セットを変更するたびに感動を与えてくれる」(松田秀士)、「新時代のスポーツカー像をバッテリーとモーターとソフトウェアによってつくりあげた画期的なモデル」(岡崎五朗)、「重たさをモノともせずに、まるでエンジン車のようにクルマと息を合わせて走れる運動性能にゾッコン!」(藤島知子)、「電気自動車だということを忘れてしまう。そのくらい楽しいし、よく出来ています。スポーツEVじゃ圧倒的に世界一」(国沢光宏)と、どれもホットな評価ばかりである。



さらに「サーキット走行を本気で楽しめるのがすごいところ。こんなマニアックなクルマをよくつくったなぁと、ヒョンデの開発陣には頭が下がる」(生方 聡)とあるように、ドイツ・ニュルブルクリンクを全開で2周しても熱問題が起きないバッテリー冷却性能も強みの一つだ。

加えて、電気自動車ながらも内燃機関の魅力、音やショックの上手な活用も驚きである。「邪道な演出かと思いきや現実に体験をするとその大切さに気付く」(大井貴之)、「疑似的なサウンドと有段ギヤ風の演出の造り込みが凄くて感動すらおぼえる」(石井昌道)、「この手があったか! と思わせるギミック」(菰田 潔)、「世界のBEVメーカーにこの手があった事を再認識」(桂 伸一)と、走りのエキスパートも納得。



走りの評価が多い中、EPC会員の乃美浩一氏は、「一見カクカクしていて古臭く見えるけれど、不思議と新鮮に思えるから、世界で戦う韓国車のデザイン力は白眉」とデザイン力の高さにも言及している。

一方「日本人がアジアンメーカーに油断している間に、BEVに限ってはこんなに大きな差を付けられてしまった」(塩見 智)、「我々がちょっと目を離している間に、韓国の自動車メーカーは飛躍的な発展を遂げていた」(山崎元裕)と日本メーカーを心配する意見もいくつか……。



ちなみに609ps/740Nmで0→100km/h加速3.4秒を誇るが、このことに言及した人は誰一人おらず。これは「速さ」よりも「楽しさ」が上回っていた証拠だ。

デジタル技術でアナログの楽しさを生み出す、まさに電動化を武器にした「新時代スポーツ」を象徴する一台。まだ懐疑的な人もいるだろうが、一度ステアリングを握れば誰もが笑顔になること間違いなしだ。

ヒョンデ・アイオニック5N
全長×全幅×全高=4715×1940×1625mm。ホイールベース=3000mm。車両重量は2210kg。前後2つのモーターはそれぞれ最高出力238psと412ps、システム最大トルク770Nmを発生し、4輪を駆動する。車両価格=858万円

文=山本シンヤ 写真=神村 聖(走り)/柏田芳敬(細部)

ヒョンデ・アイオニック5Nには21人が投票した!
228pt/小川20pt+山本20pt+松田19pt+飯田18pt+生方18pt+岡崎18pt+大井18pt+塩見13pt+石井12pt+日下部12pt+佐藤12pt+村上9pt+吉田8pt+山崎6pt+桂6pt+藤島5pt+国沢4pt+菰田4pt+竹岡3pt+塩澤1pt+村山1pt+EPC1pt

アイオニック5Nに投票した上位5名のジャーナリストの「マイホット20」はこちらでチェック!

◆本物を知る人が最後にたどり着くモデル! モータージャーナリスト、山本シンヤの「いま身銭を切ってでも欲しいクルマ20台」のランキング 第3位はドイツのあのクルマ
◆これは絶対に買いだ! モータージャーナリスト、小川フミオの「いま身銭を切ってでも欲しいクルマ20台」のランキング 第1位はあのとんでもなく衝撃的なSUV
◆乗って最初の5分が勝負! モータージャーナリスト、松田秀士がが選んだ「いま身銭を切ってでも欲しいクルマ20台」のランキング 2位は注目のあのアジアのクルマ
◆自然吸気の6気筒と「戯れたい!」 モータージャーナリストの飯田裕子が身銭を切ってでも欲しいクルマ20台を選んだ! 1位はあのスポーツカー
◆史上最高に美しいSUVがこれ! モータージャーナリスト、岡崎五朗が選んだ「いま身銭を切ってでも欲しいクルマ20台」のランキング 5位はイギリスのあのクルマ

(ENGINE2024年9・10月号)

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