2024.11.04

CARS

日本に導入すれば絶好のハリアー対抗馬になるのに 日産ムラーノの4代目が北米でデビュー

日産がDセグメントSUVの新型「ムラーノ」を発表した。かつては日本で初代と2代目が販売されていた上級志向SUVの最新モデルで、今回のモデルで4代目となる。

先進性とブランド・アイデンティティを表現

エクステリアは、薄型のヘッドライトに、発光するデジタルVモーション・グリルを組み合わせたフロントまわりが、先進性とブランド・アイデンティティを表現。ボディ・サイドは、アーチを描くウインドウ・モールと、キックアップしたクオーター・ウインドウが、アリアに似たフォルムを構成している。逆三角形と横一文字のバーを組み合わせたテールライトもアリア似だ。

ボディ・サイズは全長×全幅×全高=4900×1981×1725mmで、先代より10mm長く、61mm広く35mm高い。2824mmのホイールベースは同等だ。



ミニマルでモダンなインテリア

インテリアは、ミニマルでモダンなデザインを追求。2面の12.3インチ画面を備え、ステッチの入った高級感のあるバイザーに覆われる。また、着座した乗員の手に触れる部分は、すべてソフトな素材でカバーしたという。ステアリング・ホイールは2本スポーク・タイプで、リムをフラット・ボトムとすることで乗降性を高めた。

2列シートで、先代よりレッグ・ルームやカップル・ディスタンスを拡大した後席は、日産が導入を進めるゼログラビティ・デザインを導入し、乗員の姿勢維持性を向上。サンシェードやシート・ヒーターも備え、快適性を高めている。荷室容量は、後席使用時でも932リッターと大きく、最大1798リッターまで拡大する。



可変圧縮比を備えた2.0リッター直4ターボ

エンジンは、「エクストレイル」にも採用されている可変圧縮比機能を備えた2.0リッター直4ターボで、ボアは84.0mmだが、ストロークは88.9〜90.1mmの間で可変する(排気量も1970~1997ccの間で変化)。最高出力は244ps、最大トルクは353Nmで、先代モデルより27Nmアップ。トランスミッションは、パドルシフトを備える9段ATで、駆動方式は前輪駆動(FF)と4WDだ。

新型は2025年初頭に、アメリカとカナダで販売を開始する予定。なお、日本導入に関するアナウンスはない。



文=関耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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