2022.10.27

CARS

ライバルのハリアー、エクストレイル、ZR-Vとどう戦う? 直6エンジンで挑む新型マツダCX-60の気になるデキをチェック!

マツダCX-60 XDハイブリッド・プレミアム・スポーツ

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新開発の直列6気筒エンジンに、パワートレインを縦に置く新プラットフォーム。何もかも新しいものづくしのマツダCX-60は、いかなる走りを見せたのか。御殿場周辺の高速道路とワインディングで試乗したモータージャーナリストの渡辺敏史が報告する。

自動車製造における画期的なアイディア

それはリーマンショック直後の2010年のこと。マツダが発表した「スカイアクティブテクノロジー」は、当時、まだ密かに自動車業界で注目される程度のキーワードだった。

4WD車としては、試乗車の3.3リッター直6+モーターのMHEV車と遅れて登場するPHEV車を用意。

パワートレイン、ドライブトレイン、シャシー……と、クルマを支える大枠の要素技術は、時流や景況に合わせて各々独立して更新する。リスクヘッジの観点からも当たり前に思われていたそこに風穴を開けて、これらを同時に全面刷新する。その前提のもとに長期に渡る商品企画を一括化し、重要なアーキテクチャーを固定・共有化することで、工数やコストを抑えながら商品全体で得られるスケールメリットを活かしながら収益性を向上させる――。

言うは易しな机上の空論とも称されていたそれは、2011年、CX-5の登場を皮切りにアテンザ、アクセラ、デミオと相次いで投入されたモデル群の優れたパフォーマンスをもって見事に肯定化された。同時期にVWはMQBを、トヨタはTNGAを企画していたわけだが、マツダのスカイアクティブはそこに先駆けるだけでなく効率的な開発の成果も示し、製造業の新戦力たるモデルベース開発=MBDの見本とも称された。

経営の安定を取り戻したマツダが次に目論んだのは、台数的成長より収益率のさらなる改善、すなわちラインナップの上級シフトだ。誰も幸せにならない安かろうの尻すぼみを散々垣間見てきたマツダがゆえの執念ともいえるそれは、実はCX- 5の発売時から始まっていた。中古車価値を維持するためのワンプライス化の一方で、残価設定を高額化したローン商品の展開など販売システムの改革、商品の鮮度を維持するための年次改良の導入、販売現場のCI導入などは次のステップのための地場固めだった。すべてが行き着く先はこのCX-60にあったわけだ。

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