2024.11.15

CARS

自動車評論家の国沢光宏が買ったアガリのクルマ! 内燃エンジンのスポーツカーと泥んこOKの軽自動車、これは最高の組み合わせです!

モータージャーナリストの国沢光宏さんの「アガリのクルマ」はこの2台!

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別荘のある八丈島で使うために購入したダイハツ・ハイゼット・デッキバンと最後のエンジン車として手に入れた日産フェアレディZ。オトコ、国沢これらをアガリのクルマにしたい!

八丈島で遊ぶ

私は「最後のクルマとしてハイゼットのデッキバンを選びたい」と10年前から書いてきた。イメージとしちゃ70歳くらいでしょうね、と思っていた次第。しかし縁あって八丈島に釣り&海遊びの小屋を確保出来ることになった。釣りをしたことのある人なら御存じの通り、行きはヨイヨイ帰りは、というヤツで、釣ったサカナも撒き餌に使ったコマセもステキなニオイを放つ。

なんともユニークなダイハツ・ハイゼット・デッキバンのサイドビュー。
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はたまた海に潜るので(八丈島は陸からエントリー出来るポイントが多い)、終了後ウエットスーツやフィン、マスクなど濡れたまんま載せたい。開放荷台を持つデッキバンなら、臭いものだって、海水で濡れたものだって放り込んでおけばOK。それでいて大人4人が乗れる。デッキバンほど八丈島の生活に役立つクルマはない。そんなことから66歳で買ってしまった。



もちろんペダルの踏み間違いの心配をしないでいいマニュアルです。驚くことに乗ってみると超楽しかったりして! 920kgの車体に53psは、スペックからすれば全く期待出来ない。けれど5段マニュアルのギアレシオが全体的に低いため、高回転まで引っ張ってやると80km/hくらいまでならキビキビ走ってくれる。しかもフロント・エンジンのリア駆動。FRの挙動を見せます。



そもそもNAエンジンのマニュアルが面白い! ギアチェンジを上手に行えば全くシフトショック無し。少しミスるとギクシャクする。特に4速と3速のギアが離れているため、シフトダウンでピッタリ回転を合わせるのは相当なテクニックを必要とする。アップダウンやタイトコーナーの多い八丈島だと頻繁にギアチェンジしなければならず、それだけでスポーツ・ドライビングだったりして。

気持ちいい3気筒

八丈島でMTのデッキバンに乗っていると「運転の楽しさは絶対的な速度やコーナリングスピードではありませんな!」と深く思う。速度や勾配によって適切なギアを選び、トルクバンドを使って走らせた時の喜びは(縦置き3気筒が案外気持ちよい音と振動を出す)、高性能スポーツカーで箱根のワインディング・ロードを走っているときと大差なし。



いや、絶対的な速度が低いため安全にドライビングを楽しめる。さらに! このところアメリカで軽商用車が人気! 先日アラスカに行った際、ミニキャブに乗っていた人に聞いてみたら「このサイズがいいのよ。気軽に乗れるし軽くて小さいからキビキビ走る。毎日乗ってるよ」。日本だと軽自動車は安価な移動手段ながら、クルマとしても十分に魅力的だと思う。

荷台には濡れ物、汚れ物まで室内には積みにくい物も気兼ねなく積載できる。

もはや手放せそうにありません。次期型のハイゼットにデッキバン仕様が存在しなかったら(存在してもマニュアル車が無ければ)、現行モデルの最終ロットを購入する予定でいる。10年乗れば免許返納の時期。文字通り最後のクルマになります。同世代の皆さんもぜひオーラスのクルマのリストに入れることを強く推奨しておく。自動ブレーキに代表されるADASも付いてます。

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