2024.12.21

CARS

ストラット・アッパーマウントを求めてリトアニアへ! ヤフオク7万円のシトロエン・オーナー、エンジン編集部ウエダ 入手困難なパーツを求めてふたたび海外行きを企てる! その3【シトロエン・エグザンティア(1996年型)長期リポート#57】

都内某所にて。太いCピラーは進路変更などの際、視界を遮ることもあるが、この後ろ姿の美しさを考えれば致し方ない。

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エグザンティアのデザイナーがやって来る?

こうして僕はリトアニア・エラストマーEU(Elastomer.EU)のイルマンタスさんに古い純正ストラット・アッパーマウントの写真を送り、部品を特定してもらった。彼は丁寧に接続パイプ部の径や内部の金属ワッシャーの有無なども確認。運良く同社にはちょうど補修済みの在庫があるという。日本から発送すれば、到着次第リビルド品をすぐ返送できるらしい。




もちろん送ってしまえば後は待つだけでOKなのだが、もし僕自身がリトアニアに古いストラット・アッパーマウントともにやって来るなら、その場で見比べて交換できるし、リビルドの工房を見学したり、詳しく話もできるという。とはいえ冷静に考えれば、送料の110ユーロよりも、リトアニアに行く旅費のほうが、はるかに高くつく。

でも、もうとっくに僕は「リトアニアに行こう!」と心に決めていた。なぜなら、ちょうどこのやりとりと前後して、隣国ポーランドの首都ワルシャワで行われるシトロエンXMの生誕35周年イベントの情報が公開されたからだ。その中には、どうしても見逃せないゲストの名前があったのである。




催しを主宰するfrancuskie.plが発表したシトロエンXMの生誕35周年イベントのメイン・ゲストは、自動車デザイナーのダニエル・エイブラムソン(Daniel Abramson)さんだったのだ! 彼はXMをはじめ、仏シトロエン博物館、通称コンセルヴァトワールで僕が実物を目にしたコンセプトカー、アクティバ1や2、そして、もちろんエグザンティアにも深く関わった人ではないか!!

しかもタイミングを計ったかのように、FacebookにあるXantia PLというポーランドのエグザンティア・グループに、僕のリポート車とまったく同じ内外装の仕様の解体車の売り物まで出たのである! ずっと探していた青い格子柄のフロント・シートの座面生地もちゃんと残っている! ただし場所はポーランドの首都、ワルシャワから南西330kmのオポーレだった。




ストラット・アッパーマウントのあるリトアニアのカウナス、エグザンティアのデザイナーの来るポーランドのワルシャワ、そしてシートの座面のあるオポーレ。3つの場所をどう回り、どういうルートで動けばいいのか。僕の頭はフル回転しはじめた。

次回はなかなか手強いエグザンティア解体車の売り主との交渉と、見事にパズルがはまって空路が決定し、リトアニアへ出発するところまでをリポートする。

■CITROEN XANTIA V-SX
シトロエン・エグザンティアV-SX
購入価格 7万円(板金を含む2023年12月時点までの支払い総額は279万2253円)
導入時期 2021年6月
走行距離 18万3144km(購入時15万8970km)

文と写真=上田純一郎(ENGINE編集部)

◆エンジン編集部ウエダのシトロエン・エグザンティア(1996年型)長期リポート連載一覧はコチラ
ヤフオク7万円25年オチのシトロエンの長期リポート連載!

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ちょっと古いクルマが面白い!

(ENGINEWEBオリジナル)

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